仏像名

ふりがな しょうかんのんせいざぞう

願成寺
制作年代

    重文
平安時代

聖観音正坐像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

木造.漆箔

玉眼

樹 種

像 高

125cm

製作者

安置場所

収蔵庫

開扉期間

解 説

 阿弥陀三尊の坐像としては、会津で最も大きい。両脇侍菩薩の姿勢に特色があり、やや前傾し両足を屈してひざま付いている。来迎の姿をより具体的に表わしている。
 観音菩薩は両手を前に出し蓮華の台(現在欠)をささげ、勢至菩薩は合掌する。基本的な構造は、頭体ともそれぞれ前後に二材を矧ぎ、首の下で頭部を体躯に差し込んでいるようである。
 両目には水晶製の玉眼を入れ、目の輝きを増し現実的な表現がとられている。
「仏都会津 祈りの里の仏たち」より 藤森武著 2005年

私 の 想

 京都・三千院の阿弥陀三尊像と全く同じ姿勢の三尊像である。聖観音像は正座をされて蓮華の台を捧げ持つ。こちらの観音様は、落ち着いてゆったりとお座りになっていらっしゃる。三千院の観音様は、前傾した姿勢で、背中を叩かれれば、直ぐにでも立てる姿である。
「阿弥陀様に説法は如何ですか」
と聞きたくなる。
「心に沁みるお話でした」
表情からも 、ゆったりとした気持ちの入った様子が伺える。

聖観音坐像画像一覧
聖観音坐像
願成寺に戻る
所蔵仏像
阿弥陀如来坐像
聖観音正坐像
勢至菩薩正坐像
願成寺に戻る