古寺巡礼
トップページに戻る。 仏像名で寺を探す


仏像観て歩き 奈良編2

名  称

ふりがな

まつおじ

松尾寺

俗称又は愛称

大和郡山市山田町683

最寄駅

開  祖

沿  革

 松尾寺は養老二年(718)天武天皇の皇子舎人親王が、勅命によって日本書紀を編纂の御時42歳の厄年でありましたので、日本書紀の無事完成と厄除けの願いをかけて建立された日本最古の厄除霊場であります。
 親王が松尾山に参籠修行し御祈願の養老二年二月初め午の日、東の山に紫の雲たなびき(瑞雲)千手千眼観世音菩薩天降り御出現なされたという松尾山縁起により、国運隆昌・国体安穏を御祈願申し上げる勅願寺として歴代皇室御叡信厚く、後水尾天皇も御持仏の如意輪観音を下された由緒ある寺であります。
 御本尊の厄除け観音は、千の手、千の眼をお持ちになる千手千眼観世音菩薩(秘仏)で計り知る事の出来ない広大な慈悲の力を備えられ、殊に霊験新たかと伝えられます。
 毎年初詣(1月)より2月から3月の厄除けまつり「まつのおさん詣り」(厄除け祈願)で境内も参道も大変賑わいます。
「松尾山詣り」より

 平成17年4月に「仏像観て歩き2」をするための資料作りをした時に、十一面観音像があると知り訪ねる事にした寺である。
今日は法隆寺の周辺の寺を拝観したいと思っている。拝観の前に第9日のメールをしてから、行くことにした。そこで、ホテルを7時半に出た。
 インターネット喫茶でのメールはパスワードを残す危険があるという。その痕跡を消す方法をヤフーの店で教わり、数日前から実施している。今日も最後にマイコンピュータからCドライブへ右クリックしてと、進んで処置をする。
 最初の計画では、法起寺、法輪寺、松尾寺の予定だったが、インターネット喫茶に寄ったので、松尾寺から行く事にした。
 道端の立看板に法隆寺CCの案内がやたらに目にする。二度目の大阪勤務の時に、4、5回来た事がある。ゴルフ場の北側に位置する寺である。
 当時は松尾寺の存在を知らなかった。今回資料作りで十一面観音像がある事が判り訪問を予定した。山の上にある寺で、車でもあえぎながら登って行く。
 寺務所に入って行くと玄関のところを拭き掃除をしている男性に、拝観をお願い出来ますかと聞くと、中で聞いて下さいという。受付と書いてある縁側には、誰も居ない。仕方なし、別の玄関の呼びブザーを鳴らす。突然ガラス戸が開き、若い僧侶が現われた。拝観のお願いをすると
「ご本尊の十一面千手千眼観世音菩薩様は、秘仏になっていて、11月3日文化の日のみご開帳になっております」
と一挙に巻くし立てた。
「11月?」
「11月3日、文化の日」
だと。文化の日を判らないのと言外に取れた。後ろに貼ってある十一面観音像の写真を指して
「その写真か、何かありますか」
と聞くと
「後は受付で聞いて下さい」
だと。受付に誰も居ないから、わざわざ自宅の方の呼びブザーを鳴らしに来たのだ。愛想の悪い事おびただしい。受付に戻ると、先ほどの拭き掃除の男性が、受付の係りではないか。
「その十一面観音さんの写真を下さい。その写真の他にもあれば、見せて下さい」
と、大きくした顔写真を指していうと
「これだけです」
だと。この男性も、若い僧侶に輪を掛けて不愛想である。気分を悪くして寺を後にした。

松尾寺画像一覧 松尾寺の写真が楽しめます。
松尾寺花華一覧 松尾寺の花華が楽しめます。
松尾寺所蔵仏像
十一面観音立像 大黒天立像
松尾寺に戻る

ご意見、ご感想をお聞かせ下さい。

お礼とお詫びとお断り
当寺の記述を最後まで、ご覧頂きまして誠にありがとうございます。
厚く御礼申し上げます。下記の通り、お詫びとお断り申し上げます。

1.        仏像の写真を紹介出来なかった事です。勝手に掲載しませんでした。
2.        絵葉書、仏像解説書、国宝写真集等々で、有名な仏像については、ご覧になれる機会は多いと思います。
3.    それ等をご覧になりながら、もう一度ここにお越し下さい。 また、別の仏像の楽しみ方が出来ると思います。

4.        ここでは、国宝と重要文化財の指定を受けている仏像を紹介しております。
5.
   「国宝・重要文化財大全」彫刻 毎日新聞社 1998年より選定しました。
6.        像高も上記大全のものを小数点以下切捨てで、記載しました。寺や解説書等と多少違うかも知れません。
7.        掲載した「沿革」と「解説」は寺から頂いた資料や手持ちの解説書からのものを掲載しております。

8.        一番は、実際に寺に行ってご覧になることです。
9.    一つでも好きな仏像を決めて、訪ねると一層「仏像観て歩き」が楽しくなります。      以上