仏像名

たいさんふくんざぞう

東大寺
制作年代

重文
鎌倉時代

泰山府君坐像

様　式

俗称又
は愛称

製作材質

木造、玉眼
彩色

樹　種

像　高

１２４ｃｍ

製作者

安置場所

念仏堂

開扉期間

解　説

　やはり東大寺念仏堂に伝来。泰山府君は閻魔などと共に地獄の主となる十王のひとり。閻魔王像によく似た服制で、左手に檀茶憧(人頭杖)を握り、右手は筆を持っている。京都・宝積寺像、奈良・白毫寺像とならび、わが国を代表する泰山府君像。その作例は六道や十王への信仰が深まる鎌倉時代以降に散見する。東大寺念仏堂の本尊地蔵菩薩坐像は仏師康清が嘉禎三年(1237)に造ったものだが、本尊もほぼ同じ頃に、地蔵像に付属するものとして造られた可能性がある。
「なら仏像館　名品図録」より　奈良国立博物館　２０１０年

私 の 想 い

　この方も閻魔様に劣らず怖い。人頭をかざして、行く末を暗示する。威嚇もここまで来れば逃れようが無い。大概は此処で覚悟を決めて、罪の全容を白状してしまうのである。更に、罪状は記録される。閻魔様に何処行きかを決めて貰い其処に(何じゃら地獄)へ行くしかない。