仏像名

そうぎょうもんじゅぼさつざぞう

慈光寺
制作年代

県重文
鎌倉時代

僧形文殊菩薩坐像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

木造
素地

樹 種

像 高

94cm

製作者

安置場所

開扉期間

解 説

私 の 想 い

 右手は肘をL字に折り、前に出し手の平を内にして、人差指を立て親指で曲げた中指を押さえる。薬指も曲げ小指は立てている。いわゆるキツネの指型である。何を説明しようとしているのだろうか。
 左手は肘を内側に曲げて、左足のふくらはぎの上に手の平の甲を置く。手の平を上に向けている。坐像の脚の組み方は、右足が前なのか、左足が前なのか、衣のふくらみ具合からも判断出来ない。私にとっては楽しみを一つ取られたようで詰まらない。仏像好きにとっては、坐像の組み方を観るのも楽しみの一つなのである。
右足が前なら、
「あ、あ、やっぱり、吉祥座か。普通だ。」
左足が前なら、
「あっ、めずらしい、好摩座だ。この人は左利きかも。」
となる。
 大きなお顔の人である。おでこ、鼻、両頬に木目の年輪が渦巻いて、地図の等高線を描いて丸い円となって昇り詰める。

僧形文殊菩薩坐像画像一覧その1
僧形文殊菩薩坐像
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