仏像名

ぜんこうじにょらい3そんぞう

甲斐善光寺
制作年代

重文
鎌倉時代

善光寺如来三尊像

様 式

建久六年(1195)

俗称又
は愛称

製作材質

銅造、
鍍金、

樹 種

像 高

製作者

安置場所

本堂

開扉期間

解 説

像高  中尊 147cm

       左脇侍 95cm

       右脇侍 95cm

 金堂正面厨子安置の、当山の御本尊阿弥陀三尊像は、建久六年(1195)尾張の僧定尊が、信濃善光寺の前立仏として造立したものです。善光寺の御本尊は、仏教伝来とともに将来された、生身すなわち、実際に生命が宿っている霊像として深く信じられておりました。
 しかし、絶対の秘仏のため、人々が拝むことはできません。そこで鋳造されたのが、本像であると考えられ、文化的にもたいへん貴重な存在です。本像は、いわゆる一光三尊式善光寺如来像の中では、在銘最古、かつ例外的に大きな等身像として知られています。
 平成9年春に、御本尊の八十年振りのご開帳を厳修致しました。以後は信濃善光寺様と同様に、七年目ごとのご開帳を予定しております。
「甲斐善光寺」縁起より 2011年

私 の 想

 信州の善光寺に真似て、阿弥陀三尊像を造った。しかし、三尊像が一体の造りではなく、それぞれが独立した単体の造りである。そこが信州の善光寺とは違っている。
 私の三尊形式の仏像を拝観する時の楽しみは、左右対称形であるか、ないかであり、更に内伸形か、外伸形か、それ以外か、対称形ではないかである。
 この両脇侍像は左右対称形には違い無いが、左右同形である。前で重ねる左右の手の平に、違いが無いように見える。この左右同形も珍しい。
 奈良・東大寺の仮金堂の薬王像、薬上像を観比べた時には、左右の指型に至るまで、左右対称形になっていたのに感激しました。

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善光寺如来三尊像
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