古寺巡礼
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仏像観て歩き 会津編

名  称

ふりがな

こうあんじ

弘安寺

俗称又は愛称

中田観音と呼ばれる。

福島県大沼郡会津美里町米田字堂ノ後甲147

最寄駅

開  祖

沿  革

 普門山弘安寺は、通称「中田観音」の名で親しまれる寺。文応元年(1260)に巌知がここに中山庵を造ったのがはじまりで、弘安二年(1279)には、臨済宗に帰依した中田の地頭の寄進で伽藍が建立された。江戸初期に再興されたとき、曹洞宗に転じ、天寧寺の末寺となった。
古寺をゆく 「勝常寺と会津の名刹」より 小学館 2001年

私 の 想 い

 事前に電話で予約を入れておいた。月、水、金の午前中の10時までに来るように言われている。「仏像観て歩き研究会」の8名で赤羽駅東口に集合して、車で会津に向かう。
 高速で行って、10時までに入れるのかが心配である。どうにか渋滞も無く、順調に行くことが出来た。
 10時までに着き、本堂に入る。ご住職は着換えて僧侶として「般若心経」を唱える。後のお経は判らないが、一応上げて、お厨子の前の幕を開ける。
 十一面観音立像と右脇侍が地蔵菩薩像、左脇侍が不動明王像の珍しい形式である。以前に、京都の観音寺の国宝十一面観音像を拝観に訪問している時に、ご住職が私に
「一度、お厨子を閉めさせてもらいます」
という。そして、お厨子の扉を閉める。
 団体の拝観者が大勢お堂に入って来ました。すると、おもむろにお厨子の扉を開けて、「般若心経」を上げて、お経の後に解説をして、団体客に拝観をしてもらう。
団体客が帰った後に、ご住職曰く。
「最初から、お厨子が開いていると、有難味がないので、閉めさせてもらいました」
という。流石にと感心しました。
 この会津地方では、扉でなく、幕を用いることが多い。

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