仏像名 |
11めんかんのんりゅうぞう |
弘明寺 制作年代 |
重文 平安時代 |
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十一面観音立像 |
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様 式 |
十一世紀 |
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俗称又 は愛称 |
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製作材質 |
木造、素地 |
樹 種 |
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像 高 |
180cm |
製作者 |
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安置場所 |
本堂 |
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開扉期間 |
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解 説 |
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関東に遺る鉈彫りの典型的な作例として有名。鉈彫とは丸ノミの彫り跡を像表面に残した特殊な彫り口のあるものを言います。 「弘明寺観音」弘明寺 案内小冊子より |
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私
の 想 い |
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平成8年に転職をして間もなく、鉈彫りの重文が弘明寺にあることを知り、拝観したのである。 右手は肘を伸ばして下に降ろし、中指と薬指を握り親指、人差指、小指は伸ばしている珍しい指型である。大概は親指で中指と薬指を摘んだり、人差指を摘んだりする指型が多いのだが、親指をそのまま伸ばしている。 左手は肘を折って水瓶を握り、胸に抱くような感じで巻き込むに持つ。 平成18年10月に「仏像 一木にこめられた祈り」展として、東京国立博物館で開催され拝観した時には、次のように書いている。 今回が二度目の拝観である。 「お久し振りです。近くに住んでいるのになかなかお伺い出来ません」 と、言い訳をする。 平成19年11月の「仏像観て歩き」会の拝観では、次のように書いている。 天衣は右肩から右太腿へ垂れ下がり、左太腿へとUの字を描く。更に別の天衣がUの字の真中で折重なり、両膝を覆い隠すようにWの字を描いて垂れ下がる。 水瓶を持つ左手は、五指全部で握る。水瓶の注ぎ口は、二つに割れている。蓮華の蕾が水瓶からにゅうと顔を出す感じである。 「お堂の中に香炉があるので煙い時もあるでしょう」 と、問いかけてみた。 「みなさんの願いを受け止めねばなりませんから、いぶいなどと言っていられませんよ」 と、いう。 |
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十一面観音像の考察 |