仏像名

しょうかんぜおんぼさつりゅうぞう

真光寺
制作年代

重文
室町時代

聖観世音菩薩立像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

木造、
漆箔、

樹 種

像 高

152cm

製作者

安置場所

収蔵庫

開扉期間

解 説

 脇侍 聖観世音菩薩像(国・重要文化財)
 総丈185cm 仏丈154cm 台座の高さ33cm
 観音像は明らかに勢至像を模して像立されたもので、一見体勢を同じくしながら、刀の運びが鈍く、形のみを模倣した髻は固く、眉や両眼の曲線にも柔軟性を欠き、加えて両頬に肉をつけ過ぎて勢至像藤原風な繊細さを欠いている。衣文では胸前の条帛の末端、裳の折返、特に膝下の衣文などを比較すると刀技など優劣がきわめて明らかである。国の重要文化財に指定されている。
「曹洞宗 西牧山 真光寺」縁起より 2013年12月

私 の 想 い

 右手は肘を曲げ前に出し手首を返して手の平を正面に向ける。親指で中指を摘まみ、他の三指を伸ばしたキツネの指型である。子供の頃に影絵で好くしたキツネの指型である。
 左手は肘を伸ばし下に降ろし、手の平を正面に向ける。親指で中指を摘まみ、キツネの指型である。

 阿弥陀三尊像である、三尊像の楽しみは、脇侍像の姿が本尊像に対して左右対称形であるか、ないかである。この三尊像は左右対称形である。本尊像に対して、外側の手を伸ばして下に降ろし、内側の手を折り畳み前に出す外伸ばしの外伸型である。この形式を私は勝手に阿弥陀三尊左右対称形外伸型と名付けている。
 逆に、外を曲げ、内を伸ばした阿弥陀三尊左右対称形内伸型もある。
代表的な像では、

阿弥陀三尊像
外伸型
 奈良・法隆寺(橘夫人念持仏)、奈良・法隆寺伝法堂東の間、奈良・法隆寺伝法堂中の間
 、
奈良・法隆寺伝法堂西の間、

内伸型
 福島・願成寺(白水阿弥陀堂)、神奈川・浄楽寺、京都・仁和寺、奈良・法隆寺上御堂
などがある。同じ様に釈迦如来でも、薬師如来でも三尊像であれば、この呼び方はできます。

釈迦三尊像
外伸型
 なし、
内伸型
 奈良・興福寺仮金堂(薬王像、薬上像)(変形ため)

薬師三尊像
外伸型
 奈良・薬師寺金堂、京都・仁和寺、京都・高山寺、奈良・法隆寺新堂、
 奈良・興福寺東金堂、
福井・多田寺(変形)
内伸型
 京都・神護寺金堂、京都・醍醐寺霊宝館、会津・勝常寺、京都・醍醐寺金堂、
 茨城・薬師寺

などがあります。

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