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仏像名で寺を探す | |||
仏像観て歩き 長野編 |
名 称 |
真光寺 |
俗称又は愛称 |
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所 在 地 |
松本氏梓川上野1918 |
最寄駅 |
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開 祖 |
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沿 革 |
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西牧山真光寺は、松本市梓川上野の寺家部落にあって、寺伝によると大同二年(807)坂上田村麿が八面大王征伐の折、背負い来た守本尊の青面金剛を安置し、大願成就を祈願したことに創まる。 この青面金剛が庚申の本尊であるが、庚申信仰は本尊青面金剛がその金剛力をもって悪を降し、また福を招くのである。その縁日は庚申の日で年6回、申年には開扉を、庚申の年には大開扉を行っている。 また阿弥陀如来像(国重要文化財)は建仁三年(1203)滋野兼忠がこの地を開くにあたって、家内安全、子孫長久を祈念して、阿弥陀三尊を真光寺に安置し、滋野一門の繁栄を祈願してその菩提寺とした。 明治初年、廃仏毀釈の厄災にあい緒堂宇が取り壊され一旦廃寺になった。かつて真言宗高野山の直末であったが、曹洞宗として明治十五年に再興され、現在に至っている。 中尊 阿弥陀如来像 (国・重要文化財) 総丈274cm
仏丈125cm 台座の高さ96cm 像内背部に墨書にて下記の銘がある。 奉造立阿弥陀如来一体並菩薩二体 信心大檀那滋野兼忠女大施主橘氏 二女滋野□□殿 所生男女君□嫡女滋野氏 五男滋野□□殿 嫡男滋野茂 三女滋野□□殿 二男滋野次郎殿 建仁三季二月十日□□ 三男滋野兼師殿 大仏師僧□海 四男滋野万蔵殿 仏師僧栄海 像内の造立銘によって、鎌倉時代の初頭に滋野氏一族の発願によって造立され、大仏師僧□海、仏師僧栄海の手で刻まれたことを知りうる。信州造仏の一典拠となる重要な作例である。中尊は上品下品生印を結ぶ通形の阿弥陀坐像であるが、螺髪はあらく大きく、地髪部は張り、両眼も大きく、両頬が豊に張って、面相はなかなかに勁い。体貌も肩の張り、膝張を堂々と大きく造った像には、よく安定して力がある。とくに左肩下がりや膝前の衲衣の衣文は幅広く、しのぎ立った衣褶を刻みつけて、ほとんど粗豪にみえるほどに勁く、鎌倉彫刻の新様式を示している。 昭和十二年本三尊仏は国宝に指定され解体修理が行われた。現在は国の重要文化財の指定を受けている。 脇侍 勢至菩薩像(国・重要文化財) 総丈191cm
仏丈153cm 台座の高さ33cm 勢至像は中尊とほぼ同じころの制作と思われるが、作風はむしろ古風で高髻の形や天冠台の下の地髪部の刀法が鋭くしのぎ立っているのを除けば、面相も体躯も全く藤原流であり、その点中尊の剛健な作風をひときわ目立たせしめる作者の意図があったのか、または中世他堂のものを組合せて三尊一具としたものか決し難い。国の重要文化財に指定されている。 脇侍 聖観世音菩薩像(国・重要文化財) 総丈185cm
仏丈154cm 台座の高さ33cm 観音像は明らかに勢至像を模して像立されたもので、一見体勢を同じくしながら、刀の運びが鈍く、形のみを模倣した髻は固く、眉や両眼の曲線にも柔軟性を欠き、加えて両頬に肉をつけ過ぎて勢至像藤原風な繊細さを欠いている。衣文では胸前の条帛の末端、裳の折返、特に膝下の衣文などを比較すると刀技など優劣がきわめて明らかである。国の重要文化財に指定されている。 「曹洞宗 西牧山 真光寺」縁起より 2013年12月 |
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私 の 想 い |
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真光寺は松本平の西端の方に在り、地図からすると北アルプスの入り口に位置するようである。天気にも恵まれ、気持ち好く拝観の訪問が出来ました。午後の一時のお約束でした。時間前に到着しましたが、ご住職がすでに前で待ってくれていました。 写真でもお判りの通り、門前にも中でも立派な枝垂れ桜の大木が在りました。そして、いろいろご住職とお話をしている中で、奇しくも、我々三人とご住職は同級生であることが判りました。ご住職に境内でのお花見をお話ししたところ、同級生の好でお許しを頂きました。年に依って違いますが四月二十日前後とのこと。来年は来たいものと思っています。 そして、翌年、平成26年4月20日に第七十六回「仏像観て歩き」として、訪問しました。 門前や収蔵庫の枝垂桜が満開となって居りました。当日は花曇りで、今にも雨が降りそうなお天気でした。満開の下での宴会も出来たのですが、寺の檀家総会とかで、お忙しい時でした。 境内での宴会は、止めにしてお暇しました。そうしましたら、平成27年2月にご住職より、メールにて、4月に善光寺の信濃美術館で真光寺の阿弥陀三尊像が出展されるという案内がありました。そこで、平成27年4月第八十七回「仏像観て歩き」として、善光寺のご開帳と併せて行って来ました。 三年続けて、「仏像観て歩き」は、真光寺の阿弥陀三尊像のお世話になったことになる。それも、これも昭和18年生まれの同級生のお蔭と思って居ります。 |
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