仏像名 |
ふりがな 11めんかんのんりゅうぞう |
奈良国立博物館制作年代 |
重文 |
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十一面観音立像3 |
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様 式 |
承久三年(1221) |
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俗称又 |
製作材質 |
木造、彩色 |
樹 種 |
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像 高 |
46cm |
製作者 |
善円作 |
安置場所 |
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開扉期間 |
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解 説 |
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10年ほど前に発見され、善円の作品の中では最も初期のものとして注目された。胎内一面の墨書と、納入の金剛般若波羅蜜経の奥書に、承久三年の年記と、大仏師善円他多数の人名が記される。経の紙背を、十一面観音の小印仏と、その一体に各一人の結縁者名が2段又は3段に埋め尽くしている。 |
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私 の 想 い |
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右手は肘をくの字に折り、手首を前に突き出すように手の平を前面に向ける。左手は、脇を開けるようにして、水瓶の口を五指で胸の前で握る。両手には、天衣が形からU字に垂れ下がる。この天衣の下がり方は、余り観たことがない。彫りの鋭い衣文の流れも余り観たことのない独特のものがある。どこがというのもの、あるようで、ないようで、ここがという決定的なものは指摘できない。しかし、重々しい衣の襞を感じる。薄い衣を着けたのではなく、厚ぼったい衣を纏ったという風である。 |
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