仏像名

あみだにょらいりゅうぞう                                       

西方寺

制作年代

    重文

鎌倉時代

阿弥陀如来立像

様 式

 

俗称又

は愛称

 

 

製作材質

木造、切金文様

金泥、玉眼

樹 種

 

像 高

98cm

製作者

快慶作

安置場所

収蔵庫

 

開扉期間

 

解 説

 

私 の 想 い

阿弥陀如来立像で重要文化財に指定されている中で、快慶作が十体ある。あまりたくさんあるので、快慶作なら重文に指定する雰囲気が無いわけではない。

 右手は脇を締めて、肘をVの字に折って指先を上にして、手の平を胸の位置で正面に向ける。親指で人差指を摘む。中指、薬指、小指を伸ばす上品の印である。

 左手は脇を締めて、肘をくの字に折って下に降ろし指先を下にして、手の平を腿の位置で正面に向ける。親指で人差指を摘む。中指、薬指、小指を伸ばす上品の印である。

 典型的な阿弥陀九品の上品下生である。この像の特徴は下半身に刻まれる衣の襞の少なさである。縦に左右の腰から三本の襞で処理している。翻波式とか言うのとは全く違う。

 その後、快慶作の三尺阿弥陀像を幾つか拝観しました。銘記されている像を制作年順に並べて観ると、右襟に変化がある事が判る。制作年が1207,8年以前のものは、左右の襟が臍の上二寸位で合わさっている。以後のものは、上から真直ぐ下に落ち、降り返って腹に納まる。そこで、1207年以前の合わさったスタイルを前期とし、垂れさがった以後の作品を後期という事にしました。

 

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