古寺巡礼
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仏像観て歩き 奈良編3

名  称

 さいほうじ

西方寺

俗称又は愛称

 

山辺郡山添村広瀬239

最寄駅

 

開  祖

 

沿   革

 

 平成17年4月に「仏像観て歩き2」で奈良の古寺巡礼をする事にして、準備をしていた段階で「西方寺」が出て来た。奈良県内の寺で国宝か重要文化財の指定を受けている仏像を、中心に資料を揃えて準備した。

 その中に「西方寺」があり、快慶作の阿弥陀如来があるというのである。所在地と地図を準備していた。

 平成17年4月には、次のように記述している。

次に西方寺であるが、地図を頼りに行くが、山の中を入って行き、広瀬という地区に着いた。寺らしき建物もないし、案内の看板も見当らない。

 地区に入った突き当たりが小学校である。階段を登って小学校の校庭に出ると、校庭の一部に、コンクリート造り収蔵庫らしき建物を発見し、立て看板に快慶の作「阿弥陀如来立像」とある。

 平成16年5月に「仏像観て歩き」で滋賀県と京都府の古寺巡礼をした時に、滋賀県で好くあったケースに、地区の住民の方々が管理しているのと、同様に多分自主的に管理しているのだろうと思い、誰かに聞いてみようにも家はあるが、人影が見えない。

 そのうちに、小型トラックに乗った老人が、校庭よりも1段上の道で止まり、その方に事情を話すと、自主管理をしているのだが、拝観するには、山添村の教育委員会の許可が必要であるという。

 ところが、ここから村の教育委員会のあるところまでが、地図上でもだいぶある。その方には、教育委員会に行って聞いてきますと言って別れる。所々台風の影響で崩れ、通行止めで引き返したりして、やっと教育委員会にたどり着く。丁度5時に着いた。

 まだ、勤務中で来意を説明して、出来たら写真と案内書と後日拝観をお願いしたいというと、案内書はすぐに出たが、写真はカラー写真が3枚あるというが、それしかないのでカラーコピーで貰う事が出来た。

 拝観は、今日の明日では失礼かなと遠慮して、明後日という。ところが曜日の感覚が無く、今日は何曜日ですか、と聞き、拝観日は土曜日だ。まずいかなと心配したが、連絡を取ってもらうと、やはり、先程の方で土曜日の午前9時にとなった。いろいろな人の好意で「仏像観て歩き2」も達成されている。ありがとうございます。

 そして、翌々日である。7時10分には、ホテルを出た。一昨日奈良に帰って来た道順に、行けば好いのだが山の中の道で、夕方通り、しかも帰りと行きでは、同じ道でも風景が、全く変わってしまう。9時の約束で2時間もあれば、十分と思い走った。

 西名阪道は混んだところもなく順調に治田ICまで来た。降りて判ったが、ここは島ヶ原ゴルフ場にゴルフで何回か来た事がある。

 ここから名張に向かって、途中から右の山に入って行けば、好い位に考えて、適当なところで中に入り、民家で聞こうにも、人影が見えない。ようやく探すが違う道だという。そんな事を何回か繰り返し、時間を費やす。

 そこで、結局名張まで出て、一昨日行く時に通った道を行く事にした。その道は記憶があり、これ以上間違う事がないだろう。山の峠を越えたところで9時15分前であった。教育委員会の人の名前も、開けてくれる方の名前も、電話番号も知らないで、最初から遅刻ではと心配したが、やっと間に合った。やれやれである。収蔵庫に行くと老婦人が、地内の草むしりをしていた。

「おはようございます」

と挨拶すると、奥様のようで大声で、一段上の道の自宅に向かって声を掛けた。旦那様が出て来て、こちらに歩いて来る。

 すでに、早い時間に鍵を開けて、扉だけを開ければ好いように準備されていた。やれやれ、本当に遅刻せずに好かったと思った。

 扉を開けると、中には黒い姿の、上品下生の阿弥陀如来立像である。期待通りの作品でわざわざ来た甲斐のある仏像です。快慶が有名になる以前の名前が、像の中に銘記されており、保存状態も良いので、国の重要文化財になっている。

 教育委員会でカラーコピーはもらったが、違ったものもと思い聞くと、写真を撮っても好いと言う。重要文化財の仏像の写真を撮った事などないので、戸惑ってしまった。

 この広瀬地区4軒が西方寺の檀家であり、管理をしているという。こうした人達に依って、地方の文化財が守られている。奥様は私の拝観が終わるまで草むしりをしていた。

 

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お礼とお詫びとお断り
当寺の記述を最後まで、ご覧頂きまして誠にありがとうございます。
厚く御礼申し上げます。下記の通り、お詫びとお断り申し上げます。

1.        仏像の写真を紹介出来なかった事です。勝手に掲載しませんでした。
2.        絵葉書、仏像解説書、国宝写真集等々で、有名な仏像については、ご覧になれる機会は多いと思います。
3.    それ等をご覧になりながら、もう一度ここにお越し下さい。 また、別の仏像の楽しみ方が出来ると思います。

4.        ここでは、国宝と重要文化財の指定を受けている仏像を紹介しております。
5.
   「国宝・重要文化財大全」彫刻 毎日新聞社 1998年より選定しました。
6.        像高も上記大全のものを小数点以下切捨てで、記載しました。寺や解説書等と多少違うかも知れません。
7.        掲載した「沿革」と「解説」は寺から頂いた資料や手持ちの解説書からのものを掲載しております。

8.        一番は、実際に寺に行ってご覧になることです。
9.    一つでも好きな仏像を決めて、訪ねると一層「仏像観て歩き」が楽しくなります。      以上