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仏像名で寺を探す | ||
仏像観て歩き 大阪編 |
名 称 |
葛井寺 |
俗称又は愛称 |
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所 在 地 |
藤井寺市藤井寺1-16-21 |
最寄駅 |
近鉄南大阪線 藤井寺駅 |
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開 祖 |
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沿 革 |
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行基菩薩によって開眼せられた後、大同元年(806)平城天皇の皇子阿保親王が勅を奉じて伽藍の修復を次いで親王子息の在原業平朝臣によって諸堂を造営された。 永長元年(1096)大和明日香の軽里、藤井安基が当時の荒廃を嘆き、伽藍の大修理に尽力せられた。この事より安基の姓をとり藤井寺ともいう。(地名はそのまま藤井寺と残る) 南北朝時代から戦国時代にかけ、相当なる輪奐の美を備えていた様子を当寺所蔵の文書にて判明できるが、兵火による焼失や永正七年(1511)の大地震により、諸堂荒廃する。 しかしながら、観音の霊場として、又西国三十三所巡礼第5番札所としての衆庶の信仰厚く、信者の有志協力を得、旧知に修築する。 戦国末の本願寺と織田氏との争いの際にも織田方の禁制下にて安泰を得、その後豊臣秀頼公による四脚門の建立、そしてますます盛んになった大衆による観音信仰にて寺運を支えた。 また平成に入ると諸堂修復、参道整備がなされ、特に平成七年には三百年ぶりに本堂屋根替え等の大修復と共に本尊の厨子を耐火耐震庫として大法要を執り行い休憩所、檀信徒会館等の新築を経て今日に至っている。 「葛井寺縁起より」 |
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私の想い |
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今日は電車で行くことにしている。このホテルは安いホテルで、今晩は別のホテルに予約しているが、車だけはこのホテルに置いてもらうのに、午後4時頃に取りに来るまで駐車をお願い出来ないかフロントに聞きに行く。 了解をもらい荷物を積込んで駐車場に入れて、新大宮駅に向う。どんな経路で行くか、駅の経路図で確かめようと、新大宮の駅で、近鉄の料金経路図を見る。 昨日、庄野社長や昭夫さんは、いろいろ教えてくれたが、決め手に欠いていた。近鉄だけで行くことが出来るのである。鉄道の料金は、初乗りに料金を高く設定するので、同じところに行くのであれば、相当、遠回りをしない限り、乗り継ぎをした場合は、同一会社の方が料金は、安く済むのである。 新大宮駅の料金経路図を見て、びっくりである。橿原神宮前駅で、近鉄南大阪線に乗換えれば、四天王寺にも、葛井寺も、道明寺にも行ける。距離的にも遠回りはしていない。 橿原神宮前駅には、群山先生と何度か行ったことがある。いつも、どうしてこの駅で乗換えるのか不思議であった。線路の幅が違い、乗入れ出来ないのだ。それを思い出した。 今日の経路は決まった。西大寺で最初の乗換えをして、近鉄京都線に乗換えた。この近鉄京都線は、京都を出て、真直ぐに南下をし、西大寺で大和盆地に入る。西大寺からは大和盆地の中央をタテに割って走る。盆地で中は、高い山もなく見晴らしも好い。 左手に耳成山(みみなしやま)が見え、次に右に畝傍山(うねびやま)が見え出す。最後に這いつくばるように、天の香具山(あめのかぐやま)が見えて来る。これが大和三山である。万葉集にも度々登場する山の名前である。 「春過ぎて、夏来たるらし、、、天の香具山」 橿原神宮前駅に着いた。一方、近鉄南大阪線は、葛城山塊の北側(別な言い方では大和盆地の南側)を走っている。大和盆地の南端を西から東に横断している。 折角だから、鉄道の線路について勉強しようということで、二線路のこの駅と思い、思い切って、駅事務所に行った。前で躊躇していると、若い駅員さんが気付いて、 「何か」 と聞いてくれた。 「実は、この駅は広い線路と狭い線路と二つありますよね。広い線路が何mmで、狭い線路が何mmというのが、知りたいのですが」 と尋ねると 「調べたら判ります。少々、お待ち下さい」 といって事務所の中に入っていった。直ぐに、手帳を片手に現われた。 「広い方が広軌道で、コウキ(広軌)と言います。1435mm。狭い方が狭軌道で、キョウキ(狭軌)と言います。1064mmです」 と教えてくれた。 「新幹線は」 と問うと 「そこまでは」 と言って、ちゃんと教えてくれた。この駅に来たので、駅長や助役から教えてもらったのを手帳に記録したのが活きて来たのだろう。 私も線路のことについては、興味があるので、狭いのと広いのと更に広い新幹線があるのは知っている。 また、近鉄の中興の祖と言うべき人佐伯勇氏(近鉄球団でも名物オーナー)を「日本経済新聞の私の履歴書」で大阪名古屋間を一本でつなぐ夢を、実現させたことを語っている。伊勢湾台風で線路が被害を受けたのを機会に苦労して「広軌」に統一したというのを、読んだことがあります。 東京では、小田急線、千代田線、常磐線とか、東急東横線、日比谷線、東武伊勢崎線が狭軌道である。京浜急行線、都営浅草線、京成成田線とか、京王線、都営新宿線、京成線が広軌道でそれぞれ相互乗り入れをしています。まだまだ、いくつかあります。 旧国鉄の線路は全部狭軌道であり、路面電車も狭軌道と広軌道があるようです。外国の鉄道は皆、広軌道です。 西大寺駅から橿原神宮前駅までの近鉄京都線は広軌道です。肝心の近鉄南大阪線は、狭軌道です。橿原神宮前駅で乗換えて藤井寺に向う。近鉄藤井寺駅には、最初の大阪時代に駅前のスーパーに納品の配達でよく来たところである。 葛井寺が藤井寺駅からこんなにも近くであるとは思わなかった。この寺も来たいと思いながらも、今回が始めての寺である。商店街のアーケードの中を通り貫けて行く。大阪の下町らしい雰囲気の中を通り貫けての参拝である。
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