仏像名

 がっこうぼさつりゅうぞう

黒石寺
制作年代

    重文
平安時代

月光菩薩立像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

木造、
漆箔、

樹 種

像 高

100cm

製作者

安置場所

本堂

開扉期間

解 説

 平泉二代藤原基衡が寄進したと伝わり、平安末期造像と伝わる。像高共に100cm。薬師如来の脇侍として従う。この二菩薩は瑠璃光世界に住む菩薩衆の上首で薬師如来の正しい法を伝える役目を持つ。それぞれに日輪・月輪を持つか光背とする場合が多い。
「妙見山 黒石寺」縁起小冊子より 2012年

私 の 想 い

 平成24年5月に第五十八回「仏像観て歩き」東北編で「仏像観て歩き」の仲間と訪問したときには、次のように書いている。
 この時代には、平泉から地方に仏像が贈られている。福島・願成寺(白水阿弥陀堂)に、阿弥陀三尊と守護神の二天像が嫁いだ徳姫の為に、常磐の寺に贈っている。阿弥陀如来と薬師如来の違いは在るが、いずれも脇侍である。
 さて、私がここで注目したいのは、この脇侍の形である。通常の脇侍の形は、本尊を中心に左右対称形に造り、本尊に近い方の内側の腕を、肘を伸ばし下に降ろせば、左右対称内伸形と命名し、本尊に遠い方の外側の腕を下に降ろせば、左右対称外伸形と名付けて、区別をして脇侍の形式を楽しんでいる。
 そして、中尊寺の三代の基壇に祀られた全ての壇での、脇侍の聖観音像も勢至菩薩像も内伸形である。更に、前の守護神像も左右対称外挙形である。
 常磐の徳姫に贈ったのは、脇侍の二菩薩像が内伸形であり、守護神像が外挙形である。ところが、この黒石寺の脇侍像では、珍しく左右同形に近いが、腰遣いに違いがある。
 右手は肘をのばして、指を伸ばしそのまま下に降ろす。右腰を右に突き出す。左手は肘をL字に曲げ前に出し、グウを握る。右腰を極端に右に寄せているので、身体全体がくの字に折れる格好である。

月光菩薩立像画像一覧その1
月光菩薩立像画像一覧その2
月光菩薩立像
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