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仏像名で寺を探す
仏像観て歩き 東京都編

名  称

かみぞめふどうどう

上染屋不動堂

俗称又は愛称

府中市白糸台1-11-2

最寄駅

京王線
多摩霊園駅

開  祖

沿  革

 不動明王像は玉蔵院の本尊として安置され、広く信仰の対象として現在に至っている。この玉蔵院は染屋山神宮寺と号し、上染屋八幡神社の別当寺ともなり、上染屋八幡神社の東隣りにあったが、明治となり廃寺となったため、現在地に安置されるようになった。
 本尊不動像については、新編武蔵風土記稿に「別当玉蔵院境内四畝二十二歩年貢地染谷山神宮寺ト号ス、往来アリ、本山修験本尊不動立身ノ木像、長サ一尺五寸許、智証大師ノ作トイフ」とある。
 この智証大師円珍は、比叡山に登り十二年間山にこもった後、仁寿三年(853)唐に渡り、天安二年(858) に多数の経典を持って帰国、比叡山山王院に住し、又三井長等山円城寺(大津市にある通称三井寺)に入り、これを伝法潅頂の道場として、貞観十年(868)叡山第五代座主となり、天台密教を布教隆盛ならしめた。たまたま天安年間に諸国に疱瘡が流行し死者多くあるため、疫病の平癒と民心の安寧を願い布教巡錫された円珍は、当地を訪れた折に村内平和家内安全を祈願し、自ら木像を刻まれ安置したと伝えられている。
「上染屋不動尊のしおり」より 2009年

私 の 想 い

 第二十三回「仏像観て歩き」を多摩地方の文化財を紹介していた秋のイベント情報から採用させてもらいました。仏像観て歩き研究会の仲間6名と拝観することになりました。
 京王線の多摩霊園駅に降りますと、駅前にはすでに別のグループもこのイベントに来ている様子でした。穏やかな日和に恵まれて、気持ちの好い古寺巡礼の一日になりました。
 良くも残りましたと褒めて挙げたいような場所に、しかも立派なお堂の不動堂と、防火対策も万全な阿弥陀様を祀るお堂もありました。地域の方々に御守りされて今日まで、貴重な文化財が残されていました。今日はそうした地域の人々が、拝観者のお世話をされています。解説をされている方も配置しておりました。

上染屋不動堂画像一覧その1
上染屋不動堂画像一覧その2
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上染屋不動堂所蔵仏像
阿弥陀如来立像
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