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仏像名で寺を探す
仏像観て歩き 会津編

名  称

ふりがな

ほうようじ

法用寺

俗称又は愛称

福島県大沼郡会津美里町雀林字三番山下3554

最寄駅

開  祖

沿  革

 雷電山法用寺は、会津では恵隆寺につぐ古刹である。養老四年(720)に、奈良・長谷寺を開いた徳道によって草創、十一面観音像が祀られたが、大同二年(807)の火災ですべてが焼失、翌年、徳一によって再興されたという。
 その後、修験道が盛んになるにつれて行者の修験道場となり、堂宇も33坊に増えたが天正十七年(1589)の伊達氏の侵攻によって16坊に減った。
 現在、観音堂には鎌倉時代の禅宗様の厨子があり、仏壇とともに重要文化財に指定されている。また、「雷電山法用寺御正体」と陽刻された「十一面観音板木」の観音像は、手に錫杖をもつ独特の像で、徳道がはじめて彫らせた長谷寺の像と同じ形という。刻まれた銘によって、応永四年(1397)の作とされる。こうしたすぐれた観音像を伝える当寺は、会津三十三観音霊場の第二十九番札所として信仰を集めている。
 観音堂の南の古色立ち込める境内には、会津でただ一つの三重塔が屹立している。眼下には会津盆地が一望できる。観音堂と同じく江戸中期に建てられ、何度か修理が繰り返された。彩色が失われて、もの寂びた古塔ぶりである。やはり寺に塔はよく似合う。
 毎年1月7日に行われる「へびの御年始」は、子供たちが藁で作った大蛇を担いで近隣の家をまわり、その年の無病息災・五穀豊穣を願う行事で、江戸後期からはじめられたという。
古寺をゆく「勝常寺と会津の名刹」より 小学館 2001年

私 の 想 い

 デジタルカメラを持っていったのだが、エラー表示で写らない。どうにもシャッターが落ちないのである。最初は、電池のせいかもと電池を替えても現象は同じである。
 カメラ屋で記憶媒体を同じ1GBにしたが変らない。今回の旅の半分は、寺周辺の風景を撮影することにあったのに残念である。これからは、こんな時のために二台持って行くことにする。
 帰って来てから、故障の原因を聞いて、びっくりである。故障でなく、機種以上の容量の記憶媒体を使用したので、機械が認識できなかったと言う。大容量の記憶媒体に一杯写真を撮って来ようと言う意欲のみが先行して、カメラの機能が追いつかなかったという。
 旅の半分を先に取られた格好の旅であるが、少しでも旅を楽しもうと心を振るい立たせる。三重塔もカメラが無いので、近くにも行かなかったのである。
 この寺のご本尊は、十一面観音像であるという。お厨子には、三体の十一面観音像があるというが、いずれも、完全秘仏で先代のご住職時代も開けていないので、現在のご住職も開ける心算もないと明言していた。

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法用寺所蔵仏像
金剛力士立像(阿形)
金剛力士立像(吽形)
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