仏像名

ふりがな  やくしにょらいりゅうぞう

法界寺
制作年代

重文
平安時代

薬師如来立像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

木造、切金文様、素地

樹 種

像 高

88cm

製作者

安置場所

薬師堂

秘 仏

開扉期間

解 説

内陣厨子の中に安置されている高さ約80cm、白木の檀像で、衣文に素晴らしい截金模様(きりがねもよう)がある。
 西国薬師第38番霊場の本尊で、胎内に伝教大師作と伝えられる胎内仏が蔵さめられている。胎児を宿す婦人の姿として、安産、授乳のご利益があり、特に若い女性の厚い信仰を集め、賓者が絶えない。
「法界寺」縁起より

 法界寺は日野氏の氏寺で、この薬師如来像は日野三位資業が、永承六年(1051)に入道して、この地に隠棲した頃に造られ、その胎内に比叡山から降りて、日野氏に伝わった伝教大師自作の三寸の薬師如来像を納めたといわれる。
 現在の胎内仏は新しい時代の像に変わっているが、胎内仏を持っている事は、両股に沿ってY字形に流れる、下半身の衣のしわの造り方や、白木のままの表面に截金で文様を置く技法と共に、平安前期の七仏薬師像の伝統を継承しているのである。
 しかし、天暦十年(956)、に天台宗の良源が七仏薬師法を修してから、この法は「天台無双の秘法」として天台宗が独占する様になった。
 平安前期の七仏薬師は呪いに対する守護仏であったが、良源以降の天台七仏薬師は、病気の回復や一家の繁栄を祈る仏と変わり、その姿もこの像の様に穏やかで優しいものになって行った。
「京都の仏像」 淡交社 1968年より

私 の 想

右手は脇を締めて肘を折って前に出し、手首を曲げて、施無畏印をする。左手も脇を締めて肘を折って真直ぐに前に出し、手の平に薬壷を乗せる。
 袈裟を通肩に着て蓮華座に立つ薬師さんは秘仏で特別に公開はしていない。しかし、薬師堂には入れる。
 胎内仏があった事で子育ての薬師さんとして、親しまれお堂の中は、赤ちゃんのだれ掛けに親の願いを書いて、奉納されたものがいっぱい掛けてある。格子に吊るされて、格子の隙間もない。

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