仏像名

ふりがな しょうかんのんぼさつりゅうぞう

融念寺
制作年代

    重文
平安時代

聖観音菩薩立像

様 式

延久元年(1069)

俗称又は愛称

製作材質

木造
彩色

樹 種

像 高

152cm

製作者

安置場所

 収蔵庫

開扉期間

解 説

藤原時代ころはまだ、古い奈良の都を少し離れると、もはや中央の文化の影響からは程遠く隔てられたようである。
 この聖観音立像の光背の裏に、延久元年(1069)、僧行暹(ぎょうせん)の発願で造られた墨書銘があり、古様な一木造りで、がっしりした体躯、胡粉地の上に墨・朱・黄土などを用いた彩色、あまり洗練されていない、板光背の彩色文様など、オーソドックスな整然とした手法ではなく、奈良周辺の仏師のある一派の一つのスタイルであったと想像されている。     
「仏像ガイド」 美術出版社 1968年より                                                       

私 の 想 い

右手は脇を少し開けて、手を下に降ろしてほんの少し肘をくの字に曲げて手の平を内側にして指先を下にしている。
 左手は脇を締めて、肘を直角にして前に出し、蓮華の蕾を持つ。親指と人差指で茎を握り、他の指は軽く添えている。
 天衣が右肩から腰に、更に太腿をUの字に右から左へ、そして、左肩に掛かる。手首から下がる天衣は、右腰を通って右腕に掛かる。
 下半身の肉付きが圧倒的に強く、上半身は柔らかな感じである。二段蓮弁の蓮華台に立つ。

重要文化財指定の証書が架けてある。

彫 第1493
本躯  木造、彩色(はく落)
    像高 151.8cm
      光背  二重円光、周縁唐草文様
      木造、彩色(はく落)
     高 187.7cm
とある。

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