仏像名

ふりがな こうぼうだいしざぞう

教王護国寺
制作年代

国宝
鎌倉時代

弘法大師坐像

様 式

天福元年(1233)

俗称又は愛称

製作材質

木造、玉眼
彩色

樹 種

像 高

83cm

製作者

康勝作

安置場所

 御影堂

開扉期間

解 説

東寺(教王護国寺)の、もと弘法大師の住房が有った所と、伝える西院の御影堂北面の間に安置されている。この寺に関する記録を集めた「東宝記」によると、この像は天福元年(1233)、に仏師康勝法眼が造立したという。
 弘法大師像は、絵画では十世紀の醍醐寺五重塔壁画中に古い作例を見出すが、彫刻遺品としてはこれが最も古く、また出来映えも優れている。肉付けも姿勢も自然で、複雑に流動する衣の襞も無理がない。
 興福寺南円堂法相六祖像に始まり、同寺東金堂維摩像に至って完成された鎌倉初期の肖像彫刻の流れを汲むものといえよう。作者康勝は運慶の四男と見られる。
 檜材の寄木造、玉眼嵌入。頭部は面部を矧ぎ、首枘を体部に挿込み、体部は正中矧ぎの二材に背板と両肩を矧いで内刳り、これらの材から底板を造り出している。持物も当初のもの。
「運慶と鎌倉彫刻」 小学館 1973年より

私 の 想

弘法大師像の定形とも言うべきお姿の右手に三鈷杵を握り、胸前で手首を内にひねって甲を胸に着ける。左手には数珠を握り、左足の太腿に置く。目を閉じて瞑目する。
 壮年期に弘法大師像は精気が溢れる。

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