平成20年3月に初めて訪ねた。境内の左端に受付の小屋がある。小屋の前に蛇腹の門塀があり、拝観料を払うと蛇腹を開けてくれる。蛇腹から奥は、写真を撮っては駄目だという。
どこの寺でも、写真撮影禁止という看板を出している。お堂の中だとか、仏像の写真だとかは、撮ったら駄目というは判る。
しかし、お堂の外の自然に生える草木についても、写真を撮ってはいけないというのは納得がいかない。
寺の財産として、建物、仏像、風景、草木に至るまで全部であり、開放しないというのも理屈をつければ、つかなくもない。この寺はそういう寺である。
蛇腹の中にある白い椿の花を写真に撮って、叱られた。私はお堂の中や仏像については今までも、許可を得ないまま、仏像の写真を撮ったことはない。許可のない写真を、このブログやホームページでも使用していない。
許可を得て、飛鳥寺の釈迦如来坐像、奈良・西方寺の快慶作の阿弥陀如来立像、奈良・置恩寺の十一面観音立像の三体は、撮らせてもらった。やはり、上手に撮れない。
寺の収入が仏像写真の販売と雑誌や新聞社での写真掲載にある。その邪魔はしたくない。写真家の著作権も守らなければならない。それよりも、何よりも、仏像について云えば、下手な素人が撮っても好い写真は撮れない。仏様に申し訳けない。そんな気持ちで、許可のない仏像の写真は、撮ってないのである。
平成21年12月に第二十四回「仏像観て歩き」で訪問しました。境内の紅葉は一週間程遅かったようで、梢では葉が茶色になって縮んでいました。
中の拝観は、毎時間正時に開門と解説が始まるという。昨夜の雨で路面は濡れて、ところどころ水溜りもある。足下を気を付けながら境内を案内に従って巡回して、各お堂を拝観しました。
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