仏像名

ふりがな　あいぜんみょうおうざぞう

称名寺
制作年代

重文
鎌倉時代

愛染明王坐像

様　式

俗称又
は愛称

製作材質

銅造、鍍金、
銀象嵌

樹　種

像　高

６ｃｍ

製作者

安置場所

開扉期間

解　説

　同像は、厨子内面に四菩薩の厨子絵を配して、主尊とともに一具の愛染曼荼羅を構成する。近世には残存していた三重塔の初層に安置されており、縮小改修された三重塔は愛染堂とも呼ばれていた。また、金銅装宝篋印塔は近年までピラミッド状に積上げられ、それを台座として厨子も安置されていた。
　愛染明王像にも永仁五年(1297)二月二十七日に藤原秀吉親子により製作されたことを記す像底刻銘があるので、金銅装宝篋印塔と密接な関係にあったと言えよう。
　当初、厨子がどのように安置されていたかは不明だが、舎利厨子の左右扉に不動・愛染の両明王が描かれる場合が一般に多いことを前提とすれば、金銅装宝篋印塔を挟む形で、不動明王の小型厨子も製作・安置されていた可能性もある。
「金沢文庫の仏像」より

私 の 想 い

　頭上に獅子頭を戴き、憤怒の形相である。