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仏像名で寺を探す | ||
仏像観て歩き 京都編1 |
名 称 |
三千院 |
俗称又は愛称 |
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所 在 地 |
左京区大原来迎院町540 |
最寄駅 |
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開 祖 |
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沿 革 |
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平安時代の寛和二年(986)に建立された三千院の源ともいえる簡素な御堂。 恵心僧都(えしんそうず)が父母の菩提のために姉安養尼とともに建立したと伝えられます。御堂内部の船底天井および壁画は極楽の花園の図を、極彩色で描いております。 単層入母屋造柿葺で、阿弥陀如来坐像を中心に、向かって右に観世音菩薩、左に勢至菩薩。いずれも正座をしています。それは丁度、手を合わせて皆さんを温かくお迎えして、 「どうぞ私の手にお乗り下さい。苦しみの世界から楽しみの世界にお連れ致します」 と言っているお姿なのです。 「三千院」縁起より 「往生極楽院」 当三千院の歴史の源とも言える簡素な御堂。平安時代に恵心僧都が、父母の菩提のために、姉安養尼と共に建立したものと伝えられる。この堂内には、阿弥陀三尊が今も変わる事なく、永遠の大慈大悲の御心を私達に与えて下さっています。 千年の昔より、弥陀の浄土に往生安楽を願い、ひたすら念仏を称え三昧にひたる常行三昧(阿弥陀様の周囲を念仏を唱えな柄修行する)が行われてきた、御堂内部の有名な舟底形天井及び壁面は、金曼荼羅・二十五菩薩・宝相華(ほうそうげ、極楽の花園の図)等の極彩色の絵で包まれ、あたかも極楽浄土をそのまま表わしたかの如くでありました。 今日ではむしろ、その歴史の星霜を経た簡素な佇まいが有清園の自然美と調和し、かつての華やかさに時の流れの重みを加えて私達の心に浸透して参ります。 寛和二年(986)、の建立、単層入母屋造柿葺(たんそういりもやずくりこけらぶき)の御堂。阿弥陀如来坐像を中心に、向かって右に観世音菩薩坐像・左に勢至菩薩坐像。いずれも立像ではなく、お座りになっている像です。 それは即ち、彼岸の極楽へ引導せんと来迎する阿弥陀如来とそれに随喜して往生者を迎えて(信者を蓮華座に乗せて)今まさに彼岸の彼方へ帰らんとする御姿なのであります。 お座りになっている姿は、立ち上ろうとする瞬間の姿に見えましょう。 「京都大原 三千院」より 往生極楽院 寺伝では寛和二年(986)に「往生要集」の著者で天台浄土教の大成者である恵心僧都源信が父母の菩提のため姉の安養尼と共に建立したと伝えられます。お堂に比べて大きい「阿弥陀三尊像」(国宝)を納める工夫として、天井を舟底型に折り上げています。現在は肉眼では判り難いものの、その天井には極楽浄土に舞う天女や諸菩薩の姿が極彩色で描かれています。平成十八年秋開館の重要文化財収蔵施設「円融蔵」の展示室に復元模写されて、創建当時の極楽浄土の面影を知ることができます。中尊の阿弥陀如来は来迎印を結び、右の観世音菩薩は往生者を蓮台に乗せる姿で、左の勢至菩薩は合掌し、両菩薩共に少し前屈みに跪く「大和坐り」で、慈悲に満ちたお姿です。 京都大原「三千院」より 2015年10月 |
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私の想い |
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平成6年に娘が夏休みで関西に来た時に来ている。当時は単身赴任中で八尾に住んでいた時々寺巡りをしており、その時は、三千院と神護寺と高山寺の三寺を廻った。 子供達は抹香臭い寺巡りなど沢山と思っていたかも知れない。今回も車で来た。駐車場に車を預け昼食にした。昼食後、いよいよ三千院に行く。参道には、茶屋が軒を連ね、軒先と谷川の間を登って行く。左側に石垣が見えて来る。石垣に沿って左に曲がると山門がある。階段を上がって門の中に入る。受付をして建物に入る。 客殿に出ると中庭が見える。畳の部屋と縁側と庭園という日本的な空間がある。今日は、拝観者も多く、畳の上で大の字で寝る訳にはゆかないが、そんな衝動に駆られる。そして、本堂に行く。 新緑のもみじの葉が若緑で五月の風に揺らいでいる。池の周りのサツキもピンクの花を付けている。その花に黒いアゲハチョウが舞う。 本堂には秘仏の薬師如来が厨子に入っているという。本堂の前から靴を履き替えて木立ちの間の砂利道を阿弥陀堂に行く。砂利道の両側は緑の絨毯を敷いた様に綺麗だ。右に檜、左に杉の木が立つ。 ここは何と言っても阿弥陀三尊である。脇侍の観音さん、勢至さんが正座をしているので有名だ。正座と言わずに大和座りと言うのだそうだ。日本人の座り方で人気がある。新緑の阿弥陀堂もいい。秋の紅葉にも来た事がある。夏の蝉時雨も来た事がある。 平成27年10月「仏像観て歩き」播磨・丹後・丹波・京都の旅で訪問した。 副題を「鎌倉時代の慶派仏師の作品を訪ねる」として、播磨・浄土寺、丹波・石龕寺、丹後・如意寺、金剛院、松尾寺、若狭・中山寺、京都・鞍馬寺と回って来た。 これまでの寺々に慶派仏師の作品が一杯在った。それぞれの仏師が精魂込めて彫り上げた仏像ばかりである。 まだ、三千院に来ていない人も居て、寄る事にした。 紅葉には、まだ早いが後一ヶ月もすれば、見事な庭になるのだろう。 |
三千院画像一覧その1 | 三千院の写真が楽しめます。 |
三千院画像一覧その2 | 三千院の写真が楽しめます。 |
三千院所蔵仏像 |
阿弥陀如来坐像 | 聖観音菩薩正坐像 | 勢至観音菩薩正座像 |
不動明王立像 | 救世観音菩薩半跏像 |
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お礼とお詫びとお断り
当寺の記述を最後まで、ご覧頂きまして誠にありがとうございます。
厚く御礼申し上げます。下記の通り、お詫びとお断り申し上げます。
1. 仏像の写真を紹介出来なかった事です。勝手に掲載しませんでした。
2. 絵葉書、仏像解説書、国宝写真集等々で、有名な仏像については、ご覧になれる機会は多いと思います。
3. それ等をご覧になりながら、もう一度ここにお越し下さい。 また、別の仏像の楽しみ方が出来ると思います。
4. ここでは、国宝と重要文化財の指定を受けている仏像を紹介しております。
5. 「国宝・重要文化財大全」彫刻 毎日新聞社 1998年より選定しました。
6. 像高も上記大全のものを小数点以下切捨てで、記載しました。寺や解説書等と多少違うかも知れません。
7. 掲載した「沿革」と「解説」は寺から頂いた資料や手持ちの解説書からのものを掲載しております。
8. 一番は、実際に寺に行ってご覧になることです。
9. 一つでも好きな仏像を決めて、訪ねると一層「仏像観て歩き」が楽しくなります。 以上