仏像名

ふりがな　じぞうぼさつりゅうぞう

法金剛院
制作年代

重文
平安時代

地蔵菩薩立像

様　式

俗称又
は愛称

製作材質

木造
彩色

樹　種

像　高

１２７ｃｍ

製作者

安置場所

開扉期間

解　説

　平安時代　一木彫、ずんぐりした体つき衣文に古様を見せる。
「律宗　五位山　法金剛院」縁起　少冊子より　２００９年

　六道輪廻に苦しむ衆生を教化、救済する菩薩。両手首先を除き、本体から台座の蓮肉まで一木で造り、内刳りを施さない。
　丸い顔に重量感あふれる姿、鎬立った衣文は、十世紀彫刻の特徴を示す。法金剛院造営以前の、天安寺時代の像と考えられる。
「日本の仏像　仁和寺阿弥陀三尊と御室」より　講談社　２００７年

私 の 想 い

　平成２１年１０月に京都・滋賀「仏像観て歩き」を「仏像観て歩き研究会」の仲間と一緒に拝観旅行を行いました。
　右手は脇を締め、肘をくの字に曲げ、右腰の前で立てた錫杖を持つ。左手は肘をＶ字に折り、巻き込むように掌に宝珠を持つ。
　胸板の厚い頑強そうな少年僧である。耳は大きく福与かな将来に期待のかかる少年である。
　衣文の流れはＹ字を描いて下に流れ、太腿は張り詰めた衣で表わし襞を刻まない。大きな彫り口で刻み下に落ちる。