仏像名

ふりがな そうぎょうもんじゅぼさつざぞう

法金剛院
制作年代

重文
平安時代

僧形文殊菩薩坐像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

木造
古色

樹 種

像 高

78cm

製作者

安置場所

開扉期間

解 説

 平安時代 一木彫、珍しい僧形の文殊菩薩で、老相が誠に巧みである。
「律宗 五位山 法金剛院」縁起 少冊子より 2009年

 聖僧文殊ともいう。中国・唐時代から、文殊は寺院生活の戒律と知恵の師と仰がれ、わが国でも、食堂に僧形の聖僧文殊を安置するようになった。多くは、顔や首に皺を刻み、肋骨の浮き出た老僧の姿で表わされる。
 一木造りの古い技法と作風から、法金剛院の前身である天安寺時代の像とされる。「日本の仏像 仁和寺阿弥陀三尊と御室」より 講談社 2007年

私 の 想

 平成21年10月に京都・滋賀「仏像観て歩き」を「仏像観て歩き研究会」の仲間と一緒に拝観旅行を行いました。
 右手は組上げた吉祥坐の右足のふくらはぎ上に、手の甲を着け手のひらを上にして開いている。
 左手は右足の組み上がった足の裏に、手の甲を着けて手の平に宝珠を載せる。通肩の衣に袖を通しているが、肌だけた胸は肋骨が現れ、 鎖骨も窪んで観える。
 頬もこけて、いかにも老僧である。僧形文殊で思い出すのが、滋賀・善水寺と京都・東寺である。善水寺は左手に蓮の葉を持つ。東寺は何も持たない。座り方は、善水寺は吉祥坐であり、東寺は降摩坐である。

僧形文殊菩薩坐像画像一覧
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