仏像名

ふりがな みろくぶつざぞう

唐招提寺
制作年代

 重文
鎌倉時代

弥勒仏坐像

様 式

弘安十年(1287)

俗称又は愛称

製作材質

木造
漆箔

樹 種

像 高

283cm

製作者

安置場所

講堂

開扉期間

解 説

  講堂の本尊、像高283cmの丈六像である。右手は拳を前に向けて施無畏の印、左手は拳を膝上に伏せる姿は、まさしく弥勒如来であり、この像内の膝裏の部分に記された墨書銘にも、「奉修補/丈六弥勒如来坐像1躯/弘安十年八月日/勧進沙門真乗」と記されている。
 像の構造は比較的簡単で、頭部はだいたい左右の2材と後頭部材の3材からなり、体部は前後に2材、両側に1材をおき、膝前(両脚部)は2材矧ぎとする。
 丈六仏にふさわしく、目鼻立ちも大きく明快で、両眉はくっきりと長く、これまた切長い両眼は、そのまなじりをあげて、強く鋭い眼光をつくる。
 この眼の形や、丸く厚い肉どりをもたせた上下の唇、そしてたっぷりした頬から顎にかけてのアウトラインなどは、さながら鎌倉の大仏を思わせるもので、鎌倉時代の如来像の一典型を示すもの。
 衲衣の衣文も彫り口が強く、いささか写実とははなれて意匠化の傾向が強い。このような特色からみると、銘文にいう弘安の修補とはおそらく再興造立の意味で、像は仏身、光背、台座の一具は、このとき制作されたものであろう。

私 の 想 い

 右手は脇を少し開けて肘を折り、手を前に出して施無畏印である。腕は太腿に着いておらず、宙に浮いている。
 左手は脇を締めて肘を左太腿に着けて、そのまま前に出して左足の膝の上に手の平をべったりと着けて、膝頭を抱えるようにしている。
 七段の連弁の蓮華台に座る。火焔の光背、天女が舞う。その上に大日如来像が座っている。半眼に開いた眼で厳しく見つめる。

弥勒仏坐像画像一覧その1
弥勒仏坐像画像一覧その2
弥勒仏坐像
唐招提寺に戻る

唐招提寺画像一覧その1

唐招提寺の写真が楽しめます。
唐招提寺画像一覧その2 唐招提寺の写真が楽しめます。
唐招提寺花華一覧その1 唐招提寺の花々の写真が楽しめます。
唐招提寺花華一覧その2 唐招提寺の花々の写真が楽しめます。
唐招提寺花華一覧その3 唐招提寺の花々の写真が楽しめます。
唐招提寺花華一覧その4 唐招提寺の花々の写真が楽しめます。
唐招提寺花華一覧その5 唐招提寺の花々の写真が楽しめます。
唐招提寺花華一覧その6 唐招提寺の花々の写真が楽しめます。
唐招提寺花華一覧その7 唐招提寺の花々の写真が楽しめます。
唐招提寺2所蔵仏像
講堂
弥勒仏坐像 持国天立像 増長天立像
吉祥天立像    
礼堂
釈迦如来立像
唐招提寺1に戻る
唐招提寺2に戻る
唐招提寺3に戻る
弥勒・不空羂索の所在と制作年代