仏像名

ふりがな こんがらどうじりゅうぞう

願成就院
制作年代

国宝
鎌倉時代

矜羯羅童子立像

様 式

文治二年(1186

俗称又は愛称

製作材質

木造、古色、
玉眼

樹 種

像 高

77cm

製作者

運慶作

安置場所

大御堂

開扉期間

解 説

 怒りの気がみなぎる中尊。内気で清純な矜羯羅童子、やんちゃできかん坊の制托迦童子。三尊それぞれの性質を、衣文の襞の表現などをとおして見事に造り分ける。
 三尊ともに運慶作を示す五輪塔形の銘札が納入されており、後の修理の際に取り出された。
「日本の仏像 願成就院と浄楽寺 運慶仏めぐり」より 講談社 2008年

私 の 想 い

 右手は肘を伸ばし指先を下にして、そのまま下に降ろし、手の平を正面に向ける。左手は肘をV字に折って前に出し、手の平を正面に向け、親指で中指、薬指を摘んだ影絵のキツネの指型である。
 お顔を上に向けて、星にお願いでもしているのだろうか。両の肩に長い髪が懸かる。この不動三尊の組み合わせで思い出すのが、京都・浄瑠璃寺の不動三尊である。
 比較して見るのも楽しみの一つである。
 平成20年の訪問では、次のように書いている。
矜羯羅童子は、少女のような姿の像や小学1、2年生の少年の姿の像と2通りある。この方は後者のようである。小さいが太い指を「キツネの指型」で蓮華の茎を挟み持つ。 面を上げて見ている先は何なのだろうか。知りたくなる。

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