仏像名

 11めんかんのんりゅうぞう

天台寺
制作年代

    重文
平安時代

十一面観音立像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

木造、
素地、

樹 種

像 高

170cm

製作者

安置場所

収蔵庫

開扉期間

解 説

 カツラ材の一木造。鉈彫りでない点を除けば、面貌や作風、形式などが聖観音と共通しており、一対として造られた可能性も指摘される。内刳りを施していない点も聖観音に同じ。
「日本の仏像 勝常寺薬師三尊とみちのくの仏」より 講談社 2008年

 頭上に化仏(小仏面)をつけ、鉈彫は施していないので、聖観音像とは一見違う印象を受けますが、よく見るとかなりの共通点が見られます。天衣が膝前で絡み合う形式や、全体の服制、耳の渦巻や天冠台、それに背面を比べると殆んど同一と言って良いくらいです。
 おそらく聖観音と同時期の作で、あるいは同一の仏師かも知れません。このお像も行基の作と伝えられていますが、もしかすると、聖観音像と十一面観音像は同時に一対のものとして作られ、一対で祀られたものかも知れません。岩手県北地方では懸仏などに二尊一対の形式が特徴的に見受けられます。
 このお像は平安中期の東北地方における等身仏の中では整ったプロポーションをもった佳作で、正式な仏像の形制を良くとどめていて、聖観音像とともに天台寺の中では最も古い仏像です。
 桂材一木造、内刳りなし。両手・両足先別材。素木仕上げ。頂上仏面、化仏を付ける他は、形制は聖観音像とほぼ同じで、条帛の折り返しを腹前に作らない点、天衣の絡み合いを、左側を上に作る点が異なる。鉈彫は施さない。化仏の目鼻と本面の髪・眼・眉・眼・髯に墨朱を入れる。
像高174cm  面幅16cm  胸奥20cm  肘張51cm

面長15cm   面奥23cm  腹奥28cm

「みちのくの霊山 桂泉観音 天台寺」岩手県立博物館 昭和62年3月より

私 の 想 い

 天衣が肩から流麗に垂れ下り、お顔も静かな落ち着きを持っており、東北美人を見るようである。 彫り方がどれも共通する点は、お腹が膨れていることであり、同時に腰の大きいことである。全体に後ろに厚く造っていることである。
 群馬の前橋にもナタ彫りの十一面観音像があるが、この像の方が均整のとれて気高さもある。

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