仏像名

ふりがな  やくしにょらいざぞう

教王護国寺
制作年代

重文
桃山時代

薬師如来坐像

様 式

慶長八・九年-1603.4

俗称又は愛称

製作材質

木造、玉眼
漆箔

樹 種

像 高

288cm

製作者

康正作

安置場所

金堂

開扉期間

解 説

 九条通りに面した南大門から入ると、すぐ正面に堂々とした趣でたたずんでいるのが金堂です。平安京の造営時創建され、弘仁十四年(823)嵯峨天皇から空海に授られたときにはすでに完成していたと言われています。
 本尊は奈良仏教に基づいて薬師三尊像を安置していましたが、文明十八年(1486)「文明の土一揆」で、堂宇、仏像とも焼失しました。その後豊臣秀頼によって、慶長八年(1603)に創建当時の礎石の上に、広さや位置はそのままに再建されました
 構造は天竺様(てんじくよう)と和様を加味した折衷様式で、軒下の木組みが大変美しいお堂です。また、堂内現存の薬師三尊像は七条大仏師、康正の作です。
「東寺金堂」縁起より

私 の 想 い

 金堂の本尊である。右手は脇を締めて、肘を折って中品の施無畏印である。左手も脇を締めて、手首を左太腿に着けて手の平を上に向け、中指と薬指を折り曲げる。
 薬壷は無いが、中指と薬指の二本を曲げているので、薬師如来という事になる。裳掛座の上に座る。裳掛座の裳を庇にしてその下に、十二神将を配置している。
 十二神将はそれぞれの方角に立つ。子を真南にして、裳掛座が雨除けになっている。光背に七つの釈迦如来を配している。
 眼はしっかりと開けて見下ろす。威厳のある薬師さんである。

薬師如来坐像画像一覧その1
薬師如来坐像画像一覧その2
薬師如来坐像
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