仏像名

ふりがな  じぞうぼさつはんかぞう

禅定寺
制作年代

重文
平安時代

地蔵菩薩半跏像

様 式

俗称又は愛称

製作材質

木造
彩色

樹 種

像 高

87cm

製作者

安置場所

収蔵庫

開扉期間

解 説

禅定寺は、東大寺権別当平崇の隠退の場所として、長徳元年(995)、に造営された寺である。この辺りは藤原道長の父兼家の所領であったので、この寺が創立される時は、兼家が援助したのであろう。
 この寺には本尊十一面観音像をはじめとして、創立当時の優れた仏像が数多く伝えられているが、この地蔵菩薩像は創立当時の仏像より新しく、平安末期の作と思われる。 右足を曲げ、左足を下げて座るいわゆる延命地蔵と云われる姿の地蔵菩薩像である。地蔵菩薩は地獄に落ちた亡者を、救ってくれる仏であるが、後にはいろいろな方向にその信仰が発展して行った。
 たとえば、延命、安産、子安(育児)などに功徳があるほか、路傍に置かれ、道路の神として道祖神とか、さえの神とか呼ばれて、広く信仰されている。
 日本では阿弥陀如来、薬師如来、不動明王などと並んで、最も庶民の信仰の厚い仏像の一つである。
「京都の仏像」 淡交社 1968年より

私 の 想 い

右腕は脇を締めて肘を深く折って前に出し、錫杖を握る。指は軽く握って、人差指と小指が立っている。
 左腕は同じ様に肘を深く折って前に出して、宝珠を手の平に載せる。親指、中指、薬指で宝珠を押さえて、人差指と小指は伸ばしている。
 右足を半跏に組んで、左足を下に下げている。右足の組んだ足裏を見せている。足は左太腿には乗っていない、軽い組み方である。
 お腹に下帯の紐の結び目がしっかりと彫ってある。温和な表情の少年のお地蔵さんである。

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地蔵菩薩の考察