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仏像名で寺を探す
仏像観て歩き 京都編4

名  称

ふりがな

ぜんじょうじ

禅定寺

俗称又は愛称

綴喜郡宇治田原町大字禅定寺

最寄駅

開  祖

沿  革

正しくは白華補陀落山観音妙智院禅定寺と称す。元は、天台宗だが、現在は禅宗の曹洞宗で、福井県の永平寺と神奈川県の総持寺を両大本山とする日本最大の寺院である。
 ここ宇治田原の地は、古来より宇治田原越え、禅定寺越えと称して、山城の国宇治より近江の瀬田または信楽地方に抜ける間道で特に、平安京以前にあっては、近江ひいては東海道に通じる要路として注目された古道である。
 禅定寺の創建は、奈良東大寺53代別当であった平崇上人が、正暦二年(991)に私領の山野をト定して、堂を建て、十一面観音像を安置したに始まる。
 造営に5年の歳月を費やし、長保三年(1001)に上人はそま山を含む田畑一千町歩をこの寺に施入した。鎌倉、室町の武家時代に創建当初の伽藍を焼失した。
 江戸時代に月舟宗胡禅師によって、加賀藩、家老・本多安房守政長の経済援助を得て、諸堂を再興した。
「禅定寺縁起より」

私の想い

漸く太陽が顔を出した。寺に着いた頃には雨も上がる。澄んだ空気を通して日差しが強い本堂が藁葺き屋根だ。田舎のお寺に来た。少し高台にある。
 10時頃になり、朝早過ぎて失礼にならない時間になった。境内に入って行くと住職が手拭いを冠って庭の掃除をしていた。手拭いを取ると僧侶になっていた。
 拝観のお願いをすると本堂を案内してくれる。隅に白板があり、言葉と見取り図らしき物が書いてある。半分以上判らない。何かを説明した時のものだろう。
 頃合を見計らって、収蔵庫の方を案内してくれた。収蔵庫の仏像は見応えのある仏様であり、ゆっくりと拝観していた。
 一人だけなので、資料と仏像を確認しながら、対話をしていた。それぞれの仏様との面談も終了して、戻ると住職は例の格好で庭の掃除を続けていた。
 お礼を言って失礼しようとして、白板の事をいうと「説明して上げましょう」ともう一度靴を脱いで本堂に上がる。
丹田    下腹のこと。    丹田に力をいれる。
坐蒲    座禅の時に下に敷く丸い座蒲団のこと。
警策(きょうさく)  けいさくではない。   座禅で打つ棒のこと。
禅宗で座禅を修行する仏教宗派は三派ある。
曹洞宗(そうとうしゅう)、臨済宗、黄檗宗(おうばくしゅう)の三派である。

禅定寺画像一覧その1 禅定寺の写真が楽しめます。
禅定寺画像一覧その2
禅定寺画像一覧その3
禅定寺画像一覧その4
禅定寺画像一覧その5
禅定寺花華一覧その1
禅定寺花華一覧その2
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禅定寺所蔵仏像
日光菩薩立像 月光菩薩立像 十一面観音立像 文殊菩薩騎獅像
持国天立像 増長天立像 広目天立像 多聞天立像
地蔵菩薩半跏像
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お礼とお詫びとお断り
当寺の記述を最後まで、ご覧頂きまして誠にありがとうございます。
厚く御礼申し上げます。下記の通り、お詫びとお断り申し上げます。

1.        仏像の写真を紹介出来なかった事です。勝手に掲載しませんでした。
2.        絵葉書、仏像解説書、国宝写真集等々で、有名な仏像については、ご覧になれる機会は多いと思います。
3.    それ等をご覧になりながら、もう一度ここにお越し下さい。 また、別の仏像の楽しみ方が出来ると思います。

4.        ここでは、国宝と重要文化財の指定を受けている仏像を紹介しております。
5.
   「国宝・重要文化財大全」彫刻 毎日新聞社 1998年より選定しました。
6.        像高も上記大全のものを小数点以下切捨てで、記載しました。寺や解説書等と多少違うかも知れません。
7.        掲載した「沿革」と「解説」は寺から頂いた資料や手持ちの解説書からのものを掲載しております。

8.        一番は、実際に寺に行ってご覧になることです。
9.    一つでも好きな仏像を決めて、訪ねると一層「仏像観て歩き」が楽しくなります。      以上