仏像名

ふりがな ぞうちょうてんりゅうぞう

興福寺
制作年代

国宝
平安時代

増長天立像

様 式

延暦十年(791) 

俗称又は愛称

製作材質

木心乾漆造
彩色

樹 種

像 高

136cm

製作者

安置場所

 北円堂

開扉期間

解 説

 やや形式化したきらいはあるがその写実的な面相や姿態、乾漆で仕上げた技法など、どこから見ても奈良彫刻である。
 その誇張した表現にデカダンスに陥った感があるのは、この像が末期的な性格を持っているからだろう。

 この像は鎌倉時代の修理銘があり、これによると延暦十年(791)、の作というが、いわばこれが奈良彫刻の終着点と考えられ、この銘文の記述は信じられる。乾漆仕上げといっても木心のブロックに薄い乾漆をかけたものである。
「仏像ガイド」 美術出版社 1968年より

私 の 想 い

 右手は肘を高く振上げて、手の甲を上にして、丸を描く。左手は肘を胸に付け、右横に拳を握って、突き出す。
 佐渡おけさでも踊っている様だ。
「コリャ、コリャ」
ときた。

 邪鬼は右手で頬杖をして、右頬を右足で踏み上げられている。正座崩れの腰に左足で踏みさげられる。
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