仏像名

当麻寺
制作年代

　　　　重文
平安時代

十一面観音立像

様　式

俗称又は愛称

織殿観音という

製作材質

木造
彩色

樹　種

桂の一木彫

像　高

１７２ｃｍ

製作者

安置場所

本堂

開扉期間

解　説

私 の 想 い

一木彫のすらりとしたプロポーションの持主である。左手指の華麗な事と見とれてしまう。
　右手は脇を締めて肘を伸ばし、下に降ろして手に平を正面に向け与願印である。左手は少し脇を開けて、肘を折り前に出して手首を内側に曲げ水瓶を持つ。
　水瓶は親指と中指で注ぎ口の下を摘み人差指は注ぎ口に添えて、薬指、小指の順で指を伸ばしている。
　何と優しい指であろうか。天衣は右肩口からＵの字に両太腿を通って、左肘に掛かって左足下に翻って落ちる。もう一方は、左肩口から身体に沿って垂れ下り、左膝下からＵの字になって右手首に掛かる。右手首から右足下に翻って落ちる。
　足の長い十一面観音像である。黒く暗くても良く判る。五段蓮弁の蓮華座に立つ。