仏像名

しょうかんのんぼさつりゅうぞう

観心寺
制作年代

重文
平安時代

聖観音菩薩立像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

一木彫造
彩色

樹 種

像 高

180cm

製作者

安置場所

霊宝館

開扉期間

解 説

 国宝如意輪観音像で有名な真言宗の古刹観心寺に伝来した像。高い円筒形の宝冠は密教図像を真似たもので、本体と同じ木で彫出するのは9世紀から11世紀の作例が多いが、その中でも初期の作と考えられる。やや大まかであるが、植物文などの文様で衣を飾っている。
東京国立博物館 平常陳列 2010年冬季 解説より

私 の 想 い

一木彫でプロポーションとしては好いが、目鼻立ちはそうでもない。極彩色であったに相違なく褐色が残っている。
 右手は肘を伸ばして手首を外側に折って、人差指だけが外側に出る。左手は肘をX字に折って、手の平を正面に向け、指先を上にしている。天衣が右肩から右太腿に垂れ下がり、右手首に絡んで右膝に垂れ下がる。
 平成23年1月の第四十二回「仏像観て歩き」で訪問した東京国立博物館で拝観したときには、次のように書いている。
 大阪・観心寺には同じような大きさの聖観音立像が全部で6躯あります。その個体を特定するために、私は右手や左手がどんな恰好をしているかとか、その像の特徴的なことを個体毎に記録することで特定することにしています。また、記録されている像高なども特定する決め手にもなります。
 昨年東京で開催された三井記念美術館の「奈良の古寺と仏像」展の東大寺所蔵の地蔵菩薩立像でしたが、図録に掲載されていた像高の誤りに気付きました。主催者に指摘しました。東大寺には、重文指定の地蔵菩薩がたくさんあります。所蔵安置場所や特徴や像高などで個体を特定しないとなりません。別なお堂の地蔵菩薩の像高を掲載していて、立派な解説もないものと思われます。その後、図録の正誤表でも出したのでしょうか。

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