仏像名

ぞうちょうてんりゅうぞう

仁和寺
制作年代

重文
平安時代

増長天立像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

木造
彩色

樹 種

像 高

108cm

製作者

安置場所

霊宝殿

開扉期間

解 説

 仁和四年(888)仁和寺創建時に本尊と共に造られた可能性がある二天像の内の一躯。カヤとみられる材から彫り出す一木彫造りで、内刳りはない。部分的に木屑漆(こくそうるし、漆に木の粉を混ぜたペースト状のもの)を用いている。奈良時代の木芯乾漆造りの伝統を受け継ぐ像である。
東京国立博物館 平常陳列 2010年 冬季 解説より

私 の 想 い

右手は肘を肩よりも高くして、手を真上に振り上げ剣をかざす。
「カッツ」
と、言ってくちを大きく開けて、威嚇する。左手は左腰に当て、格好を付ける。邪鬼は腹ばいになり、オデコと腰に足で踏まれる。
 平成23年2月の第四十二回「仏像観て歩き」で東京国立博物館に訪問した時には、次のように書いている。
 仁和寺の四天王像は二天像造りなのに、増長天と多門天の組み合わせに疑問を感じる。なぜ、対角なのだろうか。一般的には、持国天と増長天が一番多い。この組み合わせは、本尊を正面で拝む時の門番に当たり、自然な形となる。増長天、多聞天の組み合わせは、本尊とどんな方角から拝めば良いのやら。
 この増長天像の虐待度と従順度は
虐待度  5
従順度  1
で、最悪の主従関係である。

増長天立像画像一覧
増長天立像
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