仏像名

ふりがな にっこうぼさつりゅうぞう

宝城坊
制作年代

重文
平安時代

日光菩薩立像

様 式

俗称又は愛称

製作材質

木造、素地

樹 種

カツラ

像 高

123cm

製作者

安置場所

秘仏

開扉期間

1/1  1/2  1/3   1/8  4/15

解 説

 宝城坊のある丹沢山塊の日向山の中腹には、かつて霊山寺という山中寺院があり平安時代から鎌倉時代には大伽藍であったことが「吾妻鏡」などの記録からわかる。
 このうち、鉈彫薬師三尊は制作時期が現存する宝城坊の仏像群の中で最も古く、霊山寺の創建時からの本尊であった可能性が高い。
 寛仁四年(1020)から万寿元年(1024)相模守大江公資(生歿年未詳)が記した「相模集」の中で、公資の妻である相模が眼病の回復を願い日向山の寺(霊山寺)に入って薬師経を読ませ、
「さして来し日向の山を頼む身は眼も明らかに見えざらめやは」
と歌を詠んだとされる。この時、相模が祈願した像はこの鉈彫薬師三尊像であったとみられ、霊験力のある仏として信仰を集めていたことがわかる。
「一木にこめられた祈り」特別展 2006年より

私 の 想 い

 向って右側(左脇侍)の像。右手は脇を締めて、肘をL字に折って手首を返えす。手の平を正面に正確に向けている。左手は肘を真直ぐに伸ばし、指先まで一直線にして下に降ろす。
 腕や手の平や手首に着けた腕釧や宝冠を、正確にノミ目を真横に刻む。裳の重なりは段差を付けた刻み方で区別を付ける。
 手に比べて足の方は、素っ気なく四角に刻んだだけである。

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