仏像名

ふりがな あみだにょらいざぞう

霊山寺
制作年代

重文
平安時代

阿弥陀如来坐像

様 式

俗称又は愛称

製作材質

木造
漆箔

樹 種

像 高

82cm

製作者

安置場所

本堂

開扉期間

解 説

  本堂外陣の西北隅に安置される阿弥陀如来像は、他の堂宇から客仏として移されたもので、この堂本来の像ではない。
 像は桂材の割り矧ぎ構造で、三道下にノミを入れて頭体部を割り放し、さらに頭部・体部それぞれを前後に割り、内部を大きく刳り取っている。
 右手を上げ、左手を下げてそれぞれ大指と頭指とを捻じった阿弥陀如来のポーズは、特に来迎相と呼ばれる形で、浄土信仰の隆盛に伴って平安時代後期には盛んに造立された。
 本像もそうした平安後期の作例の一つであり、丸味のあるやさしげな面相。こまめに重ねられた衣褶の曲線、膝張りの大きな安定した形姿などに、十二世紀彫像の表現的特徴がよく表われている。
 ただ、多分に類型化した表現も目立ってきており、おそらく十二世紀も後半になっての製作であろう。台座は白土下地に彩色した九重蓮花座で、形制は本堂東北隅の大日如来像のものと共通しており、両像が本来一具の像として造立された事を物語っている。
「古寺巡礼 奈良」田辺聖子 東山円教 「霊山寺」より

私 の 想 い

 上品下生の印相を結ぶ。口長に朱を指し、半眼の眼をしている。左足が前の降摩座に座る。
 五段の蓮弁の蓮華座に座る。頬肉のふっくらした阿弥陀さんである。

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