仏像名

ふりがな だいにちにょらいざぞう

霊山寺
制作年代

重文
平安時代

大日如来坐像

様 式

俗称又は愛称

製作材質

木造
漆箔

樹 種

像 高

111cm

製作者

安置場所

本堂

開扉期間

解 説

 本堂外陣東側の一画には、智拳印を結んだ大日如来像が客仏的に安置される。これは桂材による割り矧ぎ構造の像で、胴体部は前面を一材から彫成し、これに背板風に材を当てている。
 頭部は三道のところで割り放したものであるが、さらにこれを前後に割り、その間に小さな板状の材を挟み込んで、頭部の厚味を増す工夫をしているのが注目される。一種便宜的なやり方ではあるが、寄木技法の発達した平安時代後期には、しばしば行われたものである。
 像は胸前で智拳印を結んだ金剛界の大日如来像であり、丈高な九重蓮花座上に右足を前に組んで坐っている。彫の浅い、穏やかな目鼻立ち、胸から腹にかけてのやや扁平な肉取り、柔らかな平行曲線でまとめられた衣褶のさまなどには、院政期特有の、いかにも温雅な造形感覚が見て取れる。ただ、表現に幾分地方作的な性格が残っているのも否めない。
「古寺巡礼 奈良」田辺聖子 東山円教 「霊山寺」より

私 の 想

 右手と左手は均等に脇を開けて、智拳印を組む。三段の蓮弁の蓮華座に座る。右足前の吉祥座を組んで座る。
 面長なお顔の少年大日如来像である。可愛く口元を紅く染めている。

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