仏像名

ふりがな こんごうりきしりゅうぞう

東大寺
制作年代

国宝
鎌倉時代

金剛力士立像(吽形)

様 式

建仁三年(1203)

俗称又は愛称

製作材質

木造
彩色

樹 種

像 高

842cm

製作者

運慶・快慶等作

安置場所

南大門

開扉期間

解 説

運慶・快慶の統率化、この二王の巨像は僅か七十日間で完成した。

重源の指導下に造られた豪壮な大仏様建築、南大門の左右に、中央に向き合って立つ巨大な二王であり、鎌倉初期の創造的エネルギーを象徴するものと言って良い。
 運慶、備中法橋、快慶、越後法橋が大仏師として、小工十六人を率いて、建仁三年(1203)、七月二十四日から造り始め、その十月三日に開眼を終った。
 大きな内どりと豪快な衣文の彫法、限られた空間の中での激しい、しかも安定した力動感の表現は、まさしく運慶の構想によるものであろう。吽形像の方に、より緩みの無い造型があり、これを運慶が分担し、阿形像を快慶が分担したのかも知れない。
 檜の寄木造で、吽形像の場合、軸足を含む左半身に上下に通る一材を立て、その正、側、背に数材を打付けて左半身を構成し、数材で造った右半身と、右足の斜め材などを寄せている。阿形像もほぼ同様の構造で、一見荒っぽい造りだが、巨材を見事に使いこなしている。
 肉身は丹彩、裳には大柄な団花文が施されている。阿形像の右腰矧木内に、楽阿弥陀仏その他の結縁者の名が墨書され、他の部分にも記されていると思われる。重源勧進による多数の僧俗の合力があったのであろう。
「運慶と鎌倉彫刻」 小学館 1973年より

私 の 想 い

 向かって右側の吽形像である。右手は肘を肩の高さに横に引いて、手の平を広げて親指で人差指を摘み、他の三指は思いっきり広げ左胸の前で手の平を外に向ける。
 左手は脇を開けて肘を横に張って、如意棒を左腰で握る。

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金剛力士立像(吽形)
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