古寺巡礼
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仏像観て歩き 奈良編4

名  称

とうだいじ

東大寺2

俗称又は愛称

奈良市雑司町406-1

最寄駅

近鉄奈良線
近鉄奈良駅

開  祖

沿   革

 平成17年4月の「仏像観て歩き2」での訪問では、次のように書いている。
春日大社の横に出て、若草山の山すそを北に向うと、3月堂、4月堂、2月堂の方に行ける。途中に土産物屋があり、そこで、早昼にする。温かいニシンそばにした。美味しいニシンそばで、750円でした。関西のニシンそばは美味しい。
 いよいよ、天平彫刻の殿堂である3月堂(法華堂ともいう)である。寺では天平彫刻の殿堂とは言っていないようだが。中の仏像全部が国宝か重要文化財である。しかも、大半が天平時代の作品である。
 その多い仏像の中で、本尊の不空羂索観音立像とその前に立つ、日光、月光菩薩と厨子に入った吉祥天立像が私の大好きな仏像である。参拝者は、何人かは入れ替わっては居るものの、記録をするのには支障はない。
 そうだ、後の人のために書いておくが、内陣は靴を脱がないと入れないようになっていた。これはむしろそうした方が、仏像が汚れなくて好い。土足で出入りしていては、埃も立つし、汚れもする。
 ところが、裏へ回れないように、なっていた。以前は裏に回れたし、吉祥天は裏に展示していたような気がする。裏にはお厨子に入って、執金剛神像が扉を閉じて入っている。
 調べも終わろうとした時に、寺の人に伴われて、二名ほどでお堂に入って来た。
「ご要望で、これから不空羂索観音像の王冠を説明します」
という。中央にその時に居た5、6名が集まり説明を聞く。説明には大きな懐中電灯で、高い不空羂索観音立像の頭上の王冠を照らす。
 いかに立派な王冠を天平の昔に造ったかを説明した。そこで私の30年前に書いた文章を読んで紹介しました。次のように書いてある。
 あっちこっちから照らす懐中電灯の光に晒されて、哀れな感じがする。仏像を人に置換えて、考えるとその哀れさも少しは感じられるのではないか。人を照らす場合は失礼だと云い、仏像の場合は鑑賞であるから好いと言って逃げる。
 尊敬をし、崇拝をする仏であれば、そのような行為は出来ないのではないだろうか。仏像を鑑賞用と観るのか、崇拝する仏と観るのか、私自身も決め兼ねている。
 しかし、この仏は静かなお姿で拝んでおられる。周囲にいる我々が懐中電灯で照らすという事で、静かに拝む仏の邪魔をしている。特に日光、月光の場合はである。静かな落着いた境地で拝んでいるのに、目の前で光をちらちらさせる。迷惑千満な事だ。自己さえ良ければという気持か。もっと、他人の心の内側を大切にしなければならない。
 この懐中電灯で仏像を照らし出す事には私は抵抗がある。せめて照らすなら蝋燭の光にしたい。これも火災の問題で心配である。自然光で観るのが一番好い。
と、言って寺の人がする分には、文句は言わないが、一般の人では、僕は文句を言いますといった。
 そうはいうものの、不空羂索観音立像の合掌する手の平に、水晶が入っていると言うのだが、懐中電灯で確認出来た。
 大仏殿には寄らずに、戒壇院の方に行く。ここでも後の人のために書いて置かなければならない。四天王が内陣の壇上に安置してある。その壇上に最初に、戒壇院に行った時には、上がって拝観出来た。
 次には、下の段から、今も同じだが、今は靴を脱いで上がるようになった。埃が立たないで好い。
 以上のように仏像の拝観は、早いもの勝ちで、早ければ早いほど近くで拝観出来る。ここの四天王の広目天の目に惚れてしまい、子供が男の子でしたら、名前を「広目」と名付けようと思っていた。
「残念」
 これにて本日は、お後がよろしいようで。

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東大寺所蔵仏像
法華堂(三月堂)
不空羂索観音立像 日光菩薩立像 月光菩薩立像
梵天立像 帝釈天立像 吉祥天立像 弁財天立像
持国天立像 増長天立像 広目天立像 多聞天立像
不動明王半跏像 矜羯羅童子立像 制咤迦童子立像 地蔵菩薩坐像
執金剛神立像 金剛力士立像(阿形) 金剛力士立像(吽形) 弥勒仏坐像
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お礼とお詫びとお断り
当寺の記述を最後まで、ご覧頂きまして誠にありがとうございます。
厚く御礼申し上げます。下記の通り、お詫びとお断り申し上げます。

1.        仏像の写真を紹介出来なかった事です。勝手に掲載しませんでした。
2.        絵葉書、仏像解説書、国宝写真集等々で、有名な仏像については、ご覧になれる機会は多いと思います。
3.    それ等をご覧になりながら、もう一度ここにお越し下さい。 また、別の仏像の楽しみ方が出来ると思います。

4.        ここでは、国宝と重要文化財の指定を受けている仏像を紹介しております。
5.
   「国宝・重要文化財大全」彫刻 毎日新聞社 1998年より選定しました。
6.        像高も上記大全のものを小数点以下切捨てで、記載しました。寺や解説書等と多少違うかも知れません。
7.        掲載した「沿革」と「解説」は寺から頂いた資料や手持ちの解説書からのものを掲載しております。

8.        一番は、実際に寺に行ってご覧になることです。
9.    一つでも好きな仏像を決めて、訪ねると一層「仏像観て歩き」が楽しくなります。      以上