古寺巡礼
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仏像観て歩き 奈良編4

名  称

ふりがな

とうだいじ

東大寺1

俗称又は愛称

奈良市雑司町406-1

最寄駅

近鉄奈良線
近鉄奈良駅

開  祖

沿   革

 仏教の聖典の中では華厳経が一番優れているとされています。このお経は菩提樹下で、正覚(さとり)をお開きになった釈尊と、その釈尊の発見された法(真理)とを、直説したものであります。
 この釈尊を華厳経ではビルシャナ仏と言って、永遠に不滅不変であるその法を、仏身と見るのであります。だからビルシャナ仏は宇宙に遍満し給うみ仏であり、また宇宙そのものが、ご仏体であります。同時にまた、鳥の声、花の色、水の流れ、雲の姿すべてこれ仏の説法、華厳経であるわけであります。
 この尊いお経と偉大なる、み仏に感動された聖武天皇は、このみ教によって世界の平和と、満物の幸福をもたらそうと、思し召してビルシャナ仏の鋳造を、発願されたのであります。
 つまり、華厳経なりビルシャナ仏のお浄土というか、この理想仏の理想国家を、日本に実現しようとされたのであります。この大事業には、インドのバラモン僧正や我が国の行基、良弁といった高僧が力を合わせられたので、四聖建立の寺とも呼ぶのですが、国民全体の協力は、勿論中国朝鮮からの帰化人たちの、助力もあった事でしょうから、実に国家的否国際的な大寺院で在った訳であります。
 不幸にも大仏殿は治承(1180)と永禄(1567)に戦火で焼失していますが、寿永(1183)には俊乗、元禄(1692)には公慶という傑僧が出て復興し、明治大正にわたる大修理を経て今日に至っているのであります。
「東大寺」より

 南都七大寺の一つで、八宗兼学の官寺であった。金鐘寺を母体とし光明皇后の皇后宮職と、密接な関係を保ち、741年大和国分寺となり、良弁僧正の進取的活動によって東大寺となる。
 近鉄奈良駅から真直ぐ東に県庁、市役所、国立博物館を通り、左手に南大門が見えて来る。順路からすると、南大門からであるが、一方通行で順序良く廻るために、通り過ごして、若草山の麓にある三月堂から見学するとよい。
 三月堂を観てお水取りで、有名な二月堂人間一人立って、悠々覆い被さる位大きな釣鐘のある鐘楼、そして、大仏殿、戒壇院と廻り、最後に南大門に抜けると、無駄なく一歩通行で廻れる。
「三月堂」
 金鐘寺ともいわれ733年良弁僧正が、不空羂索観音を祀るために造られたとも、云われている、その後、天平勝宝年間、東大寺が創建されたのに連れて、法華堂と称され毎年法華会(ほっけえ)を行う道場となった。
 このお堂の建築は、天平時代の五間四面、単層、四柱造の本堂と、鎌倉時代に完成した礼堂とからなっている。
 仏像群については、天平時代の彫刻の秀作が、文字道理一堂に会している。ここを観るだけでも天平時代の美術、技術水準の高さが測り知れる。
「二月堂」
 三月堂の奥にある。北側に位置する。有名なお水取りの行事は関西地方に取っては、春を告げる風物詩である。テレビで必ず取上げる。
 次に春が更に進むと選抜高校野球が来る。また、二月堂の欄干から奈良市内や生駒連峰を見たり、うっそうと茂る松林の向こうに、一際大きい屋根が、大仏殿の甍である。興福寺の五重塔も見える。
「大仏殿」
 東大寺の金堂に当たる。創建以来二回の兵火を受け、現在のお堂は、元禄時代に復興したものである。
 当初に比べ3分の1を、減じた大きさで、それでも、棟高47.2m、丸ビルよりも、16m高く、広さは2640u、世界最大の木造建築物という。丸ビルと比べるところでこれを書いた古さが判る。
「戒壇院」
 大仏殿西の松林の中にある。重層なお堂で天平時代唐僧鑑真が来朝して、授戒した所である。お堂は江戸時代の建造である。四天王が安置されている。
「南大門」
 東大寺の正門に当たる門である。現在のものは、鎌倉時代に再建の天竺様式(てんじくようしき)の貴重な建築物である。柱の長さだけで、21mあり、わが国最大の寺門である。
「東大寺式伽藍配置」

                                     講 堂

                                     金 堂

                                     中 門

                           七重塔             七重塔

                                     南大門

東大寺様式といわれる伽藍配置の特長は、七重塔が外にある。

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東大寺花華一覧その1
東大寺花華一覧その2
東大寺所蔵仏像
南大門
金剛力士立像(阿形) 金剛力士立像(吽形)
石造獅子像 西 石造獅子像 東
大仏殿前庭
音声菩薩像
大仏殿
慮舎那仏坐像 如意輪観音坐像 虚空蔵菩薩坐像
奈良国立博物館
誕生釈迦仏立像・灌仏盤
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1.        仏像の写真を紹介出来なかった事です。勝手に掲載しませんでした。
2.        絵葉書、仏像解説書、国宝写真集等々で、有名な仏像については、ご覧になれる機会は多いと思います。
3.    それ等をご覧になりながら、もう一度ここにお越し下さい。 また、別の仏像の楽しみ方が出来ると思います。

4.        ここでは、国宝と重要文化財の指定を受けている仏像を紹介しております。
5.
   「国宝・重要文化財大全」彫刻 毎日新聞社 1998年より選定しました。
6.        像高も上記大全のものを小数点以下切捨てで、記載しました。寺や解説書等と多少違うかも知れません。
7.        掲載した「沿革」と「解説」は寺から頂いた資料や手持ちの解説書からのものを掲載しております。

8.        一番は、実際に寺に行ってご覧になることです。
9.    一つでも好きな仏像を決めて、訪ねると一層「仏像観て歩き」が楽しくなります。      以上