仏像名

ふりがな　げんぼうざぞう

興福寺
制作年代

国宝
鎌倉時代

玄�ﾑ坐像

様　式

文治五年(1189)

俗称又は愛称

製作材質

木造、玉眼
彩色

樹　種

ヒノキ

像　高

８４ｃｍ

製作者

康慶作

安置場所

南円堂

開扉期間

解　説

　興福寺の南円堂は、平安時代初期に、藤原内麿、冬嗣の父子により建立されたものであるが、治承の兵火にかかり、文治四年(1188)、より翌年にかけてその再建が行なわれた。
　内部の諸像は、運慶の父康慶及び弟の実眼により制作された。この法相六祖像もその一つである。この像の、深刻な表情や衣文の写実的表現も、新時代の近い事を思わせる。
「日本の彫刻」　久野健編　吉川弘文館　１９６８年より

私 の 想 い

　両手の五指を胸の前で組み、これから神経を集中して、祈りに入ろうとしている瞬間を捉えている。
　すでに口では、お経か、呪文が吐いて出ているかも知れない。六相いずれも写実的で活き活きとしている。