仏像名

ふりがな じょうとうざぞう

興福寺
制作年代

国宝
鎌倉時代

常騰坐像

様 式

文治五年(1189)

俗称又は愛称

製作材質

木造、玉眼
彩色

樹 種

ヒノキ

像 高

73cm

製作者

康慶作

安置場所

南円堂

開扉期間

解 説

 興福寺法相宗興隆に、貢献のあった人達の肖像彫刻。八角形須弥壇周囲に安置されていた。礼盤上に常騰像と善珠像は趺座、玄ム像と玄賓像は跪座神叡像と行賀像は立膝する。髪を剃り衲衣の上に袈裟をかける。玄ム像のみが外縛印を取る他は、柄香炉を持つ供養僧の姿。
 各像は老・壮・若年にあらわし、表情にもそれぞれ変化を持たせ、体の肉づきや袈裟・法衣の衣文線など繁雑に掘り出す。
 これらの像も仏師康慶と、その弟子達が文治五年(1189)に造った。
「興福寺」法相宗大本山 興福寺より

私 の 想 い

 右手は自然な形で手の平を広げたままで、右膝の上にそっと置く。左手は脇を締めて肘をXの字に折り、胸の前で香炉を持つ格好をしている。
 香炉を持ちながら、人の話を聞いている。話にのめり込んで、持つ香炉を落とし兼ねない。それほどに常騰さんは聞き上手と言われている。中味が深刻のようだ。

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