仏像名

ふりがな じごくてんりゅうぞう

興福寺
制作年代

国宝
鎌倉時代

持国天立像

様 式

俗称又は愛称

製作材質

木造
彩色

樹 種

ヒノキ

像 高

206cm

製作者

安置場所

南円堂

開扉期間

解 説

 南円堂本尊不空臂索観音像と共に文治五年(1189)、康勝一門の手によって完成した。康慶舎弟実眼がこれを分担したとの記録があるが、実眼については他に知られる所が無い。いずれにせよ、これ等も康慶の構想によるものと見て良かろう。
 裳裾を短くした形は天平の四天王像に学んだもので、躍動する姿態や顔面の筋肉描写に新たな写実への意欲が示されると同時に、師噛その他の賑やかな荘厳に、康慶における装飾性への、志向も物語っている。
 檜材の寄木造、彫眼で、頭、体の幹部は二材の正中矧ぎ、頭、体を割り矧ぎしていると見られる。彩色は矧げ落ちが多い。
「運慶と鎌倉彫刻」 小学館 1973年より

私 の 想 い

 右手は肘を横に張って、右胸の前で剣を握る。左手は左腿の前で剣刃に沿えて、眼の前に居る獲物を突き刺す構えである。
 緊迫した瞬間を捉えた像である。両足に平行して腰紐が垂れ下がり翻る。

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