仏像名

ふりがな こうもくてんりゅうぞう

唐招提寺
制作年代

国宝
奈良時代

広目天立像

様 式

俗称又は愛称

製作材質

木造
彩色

樹 種

像 高

186cm

製作者

安置場所

金堂

開扉期間

解 説

 金堂の四隅に安置される四天王像。盧舎那仏の前方左右に立つ簿店・帝釈天と共に護法善神の役割を担う。頭部および腕と衣の一部を除く体部の大部分、台座の中心部分を一つの材から彫り出す。兜や甲、衣などには木屎漆を用いた塑形が見られる。
 大きくて、肩に埋まった頭部、腰周りの太い体部など全体をみると重厚な表現である一方、各像の眼や唇の表現は微妙に異なり、甲の形も細部で違えるなど、部分的にみれば変化を持たせようとする細かな意識も見て取れる。
 現在彩色が剥落して確認できない瞳の表現が残っていれば、各像の個性が明瞭になったのではないだろうか。
 講堂に安置される二天王像の場合、純粋な木彫技法や強い怒りの表現などに、当時の中国の強い影響が見られるが、この四天王像の場合、眼や甲の形式にそれを指摘できるものの、木屎漆を併用する点や、穏やかな表情や姿に、講堂二天像以上に八世紀前半とのつながりを感じさせる。
「唐招提寺展 国宝 鑑真和上像と盧舎那仏」 2005年より

私 の 想

 典型的な広目天である。右手に筆、左手に経巻という姿である。何かを描写しようとした瞬間である。一点を凝視して、読み取り記録しようとしている。
 兜が風にはらんで捲くれ上がり、持国天さんよりも更に高く巻き上がっている。文武両道の広目天にふさわしい姿である。

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広目天立像
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唐招提寺1所蔵仏像
金堂
盧舎那仏坐像  
千手観音立像 薬師如来立像 梵天立像 帝釈天立像
持国天立像 増長天立像 広目天立像 多門天立像
御影堂
鑑真和上坐像
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四天王の考察