仏像名

ふりがな やくしにょらいりゅうぞう

唐招提寺
制作年代

国宝
平安時代

薬師如来立像

様 式

俗称又は愛称

製作材質

木心乾漆造
漆箔

樹 種

像 高

369cm

製作者

安置場所

金堂

開扉期間

解 説

  金堂本尊盧舎那仏像の左(向かって右)に安置される。本像は薬師如来の標識である薬壷を左手に載せていないが、古式の薬師像には薬壷を持たない例があり、本像もそうした一例といえよう。
 構造は、像の大体の形を木彫で彫り表わし、表面に乾漆を盛り上げて細部の造形を施した木心乾漆造である。頭・体幹部を通して木心部は一材から彫り出し、背刳りを施して背面材で塞ぎ、両肘から先は別材とする。表面全体に薄く乾漆を盛り上げ、漆箔を施している。
「鑑真和上像 里帰り20周年展」 1999年より

私 の 想

 右手は脇を締めて肘を折り、前に出し手首を返して、親指で人差指を摘んで手の平を正面に向ける。
 左手は肘を軽くくの字に曲げて、中指と薬指を少し曲げ手の平を正面に向ける。少し曲げた薬指に意味が込められていて、この像が薬師如来像である事を示す。
 老境に入りつつある本尊に対して、壮年のこの薬師さんに掛かる期待は大きなものがある。

「仏像観て歩き2」では、次のように書いている。
金堂解体修理で奈良国立博物館に来ている。この方と千手観音像が東京国立博物館の「唐招提寺展」にお越しにならなかった。こちらの奈良国立博物館に居られたのである。
 右手は脇を締めて肘を折り、前に出し手首を返して親指で人差指を摘み、中指、薬指、小指を伸ばして、手の平を正面に向ける。
 左手は肘をくの字に曲げて、指先を下にして与願印である。薬壷は持たない。1枚が団扇程もある大きな蓮弁が四段の蓮華台に立つ。半眼の眼で真下に行くと眼が合う。頚の太い優しいお顔のお薬師さんである。

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薬師如来立像
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唐招提寺画像一覧その1

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唐招提寺1所蔵仏像
金堂
盧舎那仏坐像  
千手観音立像 薬師如来立像 梵天立像 帝釈天立像
持国天立像 増長天立像 広目天立像 多門天立像
御影堂
鑑真和上坐像
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