仏像名

ふりがな もんてんりゅうぞう

勝常寺
制作年代

重文
平安時代

多聞天立像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

木造、
彩色

樹 種

ケヤキ

像 高

132cm

製作者

安置場所

収蔵庫

開扉期間

解 説

私 の 想

 多聞天像の楽しみの一つは、多宝塔を持っているか、いないかである。これは持っていない方が圧倒的に少ない。持っているのは、右か、左か。
持っていないのは
奈良・東大寺(法華堂)、奈良・大安寺、京都・禅定寺
右手に持つのは
奈良・法隆寺(金堂)、奈良・当麻寺、奈良・唐招提寺(金堂)、奈良・東大寺(戒壇院)
左手に持つのは
奈良・法隆寺(大宝蔵院)、京都・浄瑠璃寺、奈良・法隆寺(大講堂)
などである。
 四天王の楽しみ方の一つに、邪鬼を踏まえているか、いないかがある。また、踏まえられた邪鬼と、踏まえた主人との関係がどうであるか。この関係を主人の方からの虐待度や大切度に尺度を設けて数値化する。また、邪鬼の方からの従順度や反抗度に尺度を設けて、数値化する。こうして、比較するのもおもしろい。
 この主人である四天王と邪鬼の関係では、いつも思うのは、法隆寺・金堂の四天王と邪鬼の関係が理想形である。
 その関係に近いのが、この勝常寺の四天王と邪鬼の関係である。また、東北地方の邪鬼は何処の寺の邪鬼も、ふっくらと太っていて、従順で可愛い。

多聞天立像画像一覧その1
多聞天立像画像一覧その2
多聞天立像
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四天王の考察