仏像名

ふりがな きっしょうてんりゅうぞう

薬師寺
制作年代

重文
平安時代

吉祥天立像

様 式

俗称又は愛称

製作材質

木造
彩色

樹 種

像 高

60cm

製作者

安置場所

講堂

開扉期間

解 説

 吉祥天といえば、本寺の国宝の絵像の如く、豊満な女神の姿にあらわされるのが一般的である。本像は、はっきりと性を示すことはせず、頭上には髻を結って、菩薩形としている。このタイプの吉祥天は、京都・広隆寺、滋賀・櫟野寺などに伝わっており、この姿にどのような意味が込められていたのか興味深いところである。
 ヒノキの一木造りで、体部に内刳りして、腰辺りから地付までに別材を当てる。両肩を縦に割矧ぎ、右手首先は袖部と共木から刻み出している。身幅の広いどっしりとした体躯、力強い耳の表現、また、少年を思わせるような面相などから、十世紀の造像と考えられる。
「もうひとつの薬師寺展」より 2008年

私 の 想 い

 右手は肘を伸ばしてそのまま下に降ろして、手の平を正面に向けている。左手は肘を折り、前に出して手の平を上に向けている。
 お腹が膨らんで腰や胸よりも太く、体全体がドカンのように上から下まで寸胴である。頚も短く猪首である。お腹に締めた紐に上から衣もお腹の肉も覆い被さる。
 平成20年4月に開催された「もうひとつの薬師寺展」では、次のように書いている。
 左手は手首から先が欠ける。お腹を締める紐と左腕を締めて、袋状になったところが横一列になっている。お腹を突き出したように立っておられる。

吉祥天立像画像一覧
吉祥天立像
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