仏像名

ふりがな もんじゅぼさつざぞう

薬師寺
制作年代

    重文
奈良時代

文殊菩薩坐像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

木心乾漆造
漆箔

樹 種

像 高

62cm

製作者

安置場所

大宝蔵殿

開扉期間

解 説

 後方へと流れる髪、水平な頭頂、面長で頬を膨らませること、目尻の吊り上がった目、鋭角的な鼻など、個性的な表情と各部の表現を見せる。体躯は胸を広くとり、胴をつまった感じに表わし、膝を安定よく張る。
 体はやや重たげで、大腿部には厚い肉付けがされる。同傾向を示す像として、法隆寺大宝蔵殿弥勒菩薩坐像や西大寺塔本四仏像等があり、奈良時代末期の作風を捉えることが出来る。
 また作風のみならず、一木造で木屎漆を部分的に使用すること、背刳りの形などの技法においても同一の像が、福島・能満寺に虚空蔵菩薩として存在する。両者は足の組み方が対象となっており、本来一具であった可能性が高い。
「もうひとつの薬師寺展」より 2008年

私 の 想 い

 両手は脇を少し開けて、肘を折り両手とも拳を握っていて、宙に浮かす。坐像であるが完全に足は組み上がっていない。
 平成20年4月に開催された「もうひとつの薬師寺展」では、次のように書いている。
 左足の足首から先が前に出ている。両膝から横に数本ずつの筋で衣文線が刻まれる。両手は拳を握って、競争する時の用意ドンの構えである。

文殊菩薩坐像画像一覧
文殊菩薩坐像
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薬師寺花華一覧その1 薬師寺の花々写真が楽しめます。
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