仏像名

ふりがな   ごくてんりゅうぞう

六波羅蜜寺
制作年代

重文
鎌倉時代

持国天立像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

木造
古色

樹 種

像 高

179cm

製作者

安置場所

宝物館

開扉期間

解 説

 天暦五年(951)に空也が造像した四天王の一躯。その容貌、体勢、甲の形式、着衣の翻る様子、衣文に至るまで東寺講堂の持国天像(839年作)と共通し、その模刻であることがわかる。しかし、東寺講堂像に比べると、前後の動きが少なく、面部や衣文の彫りが浅く、力強さが減じている。そこに和様化への歩みを見ることができる。造像は当代一級の工房によると考えられる。
 構造は一木造りで、頭と体の中心部分を一材から造り、背刳りを施す。
「六波羅密寺の仏像」より 東京国立博物館 2008年

私 の 想

右手は肘を肩の高さに横に上げ、手を真上に振上げて剣を握る。剣は地面に平行にして、剣先が頭上に来ている。
左手は肘をくの字に折って、三鈷杵を持ち腰に当てる。袖口が風に張らんで、右袖は下に、左は斜め左に下がる。
振上げた右の剣で斬りかかろうとしている。
「こら、判らんか。斬るぞ」
と脅かす。
 平成20年7月に東京国立博物館で六波羅蜜寺展がありました。
右手は肘を肩の高さに横に上げ、剣を握って真上に振り上げる。剣先は頭上に上げる。左手は肘を横に張り、三鈷杵を握って左腰に当てる。
 口を大きく開け、歯も舌も見える。

持国天立像画像一覧
持国天立像
六波羅密寺に戻る
六波羅蜜寺画像一覧 六波羅蜜寺の写真が楽しめます。
六波羅蜜寺所蔵仏像
薬師如来坐像 地蔵菩薩坐像 地蔵菩薩立像 閻魔大王坐像
持国天立像 増長天立像 広目天立像 多聞天立像
吉祥天立像 十一面観音立像 伝運慶坐像  伝湛慶坐像
空也上人立像 弘法大師坐像 僧形坐像  
六波羅蜜寺に戻る