仏像名

ふりがな ぎょうきぼさつざぞう

西大寺
制作年代

    重文
江戸時代

行基菩薩坐像

様 式

享保十五年(1730)

俗称又は愛称

製作材質

木造、玉眼彩色

樹 種

像 高

67cm

製作者

安置場所

 聚宝館

開扉期間

解 説

 もと菅原喜光寺に伝えられた像である。
「西大寺由緒」より

 天智天皇の九年(670)、に、和泉国に生まれ、薬師寺に入って、瑜伽・唯識を学んだ。諸国を巡行して、寺を建て、衆生を教化し、また池を掘り、堤を築き、橋をかけるなど、社会福祉的な活躍も著しかった。
 聖武天皇の帰依を受け、東大寺大仏の造立に尽力し、ついに大僧正の位を授けられた。天平勝宝元年(749)、八十歳で寂した。奈良時代に、聖的業績を残した、特異な僧として有名である。
 行基の彫像あるいは画像は、南都の諸寺や、その他行基関係の寺に残されたものがある。普通は右手に念珠を持ち、左手で如意を握る坐像に造られる。奈良唐招提寺並びに薬師寺には、鎌倉時代の優れた木像が安置されている。
「日本の美術 肖像彫刻」 至文堂 1967年 より

私 の 想

 右手は右足の膝上に乗せ、手の平を上にして軽く拳を握る。左手は肘を折って前に出し太腿に着けずに浮かしている。親指と人差指で丸を作る握りをしている。
 額に皺を寄せ、眼元はやさしい。組んだ座禅の足の前に大きく衣が拡がっている。お粗末な台座で申し訳ございませんと言いたい。少なくてももう少し好い台に座らせてあげたいものである。

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